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くず肉と結着剤使用のものも、成型肉に潜む懸念と見分け方

6/25(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 日本人の肉食化は目覚ましい。肉は体にいいと言われているものの、1960年と2015年の肉の年間消費量を比べると約6倍(5.2kg→31.6kg)にも跳ね上がった現状を見ると、警鐘を鳴らさずにはいられないと語る専門家も多い。

【表】国際がん研究機関による発がん性の分類、加工肉はグループ1!

 5月、消費者庁は日本マクドナルドに対し、景品表示法に基づき2171万円の課徴金納付を命令した。これは、2017年に販売されていた「東京ローストビーフバーガー」が、CMやポスターでは「牛赤身肉のスライス」だったのに対し、実際はブロック肉を結着させた「成形」肉を使用していたということが問題視されたためだ。成形肉について、食品ジャーナリストの郡司和夫さんが解説する。

「成形肉は、加工処理して作られた肉全般を指します。代表的なものは、サイコロステーキ。別名で『インジェクション霜降り加工肉』ともいい、安い牛肉の端切れや、くず肉を集めて、固めて作ります。

 くず肉というのは、内臓や骨についている、本来は食用にしない部分の肉。これを吸引機で集め、何百本もの注射針がついた剣山のような機械(インジェクター)で牛脂やリン酸塩などの結着剤や添加物を注入して混ぜ合わせ、冷凍して固めるとサイコロステーキができる。マクドナルドのローストビーフには結着剤を使っていなかったようですが、端切れの肉を集めて固めるという点では同じです」

 成形肉を作る時には、混ぜ物として、大豆や卵白、乳たんぱくや脂肪、油脂などが使われることがある。これらのアレルギーを持っている人が口にした場合は、命にかかわる危険性もある。

 さらに消費者問題研究所代表の垣田達哉さんは、「成形肉は食中毒のリスクが高い」と注意を促す。

「O157の菌は肉の表面についていますが、インジェクションや、肉を軟らかくする筋切りの加工処理をすると、菌が肉の中まで入り込んでしまう。焼き加減が甘いと、食中毒の原因になります。家庭で筋切りした場合も同様です」

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最終更新:6/25(火) 16:00
NEWS ポストセブン

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