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注目の建築家アンドレ・フー氏の自宅へ潜入

6/25(火) 21:42配信

MEN’S CLUB

 「日頃はさまざまなプロジェクトで海外を駆け回っているので、香港の自宅では、海を見ながら思索にふける時間を大切にしています」と香港屈指のお屋敷街のレパルスベイにある、自宅の窓辺で語る、港気鋭の建築家でインテリアデザイナーのアンドレ・フーさん。

 その視線の先には、穏やかな入り江に佇むヨットと、ゆるやかな水面に心が癒やされる眺望が窓全面に広がっていました。誰もが思い描く「喧噪の香港」からかけ離れた静謐(せいひつ)なる風景です。

 「5年前に都心から引っ越した決め手は、景観と天井の高さ」という言葉に納得が行く高さを生かした飾り棚がフォーカルポイントです。(写真トップ)

 「仕事で完璧にスタイリングした棚とは違ってランダムでしょ」と笑いながら見せてくれたのは、祖母が使っていたという螺鈿(らでん)のお盆。ビートンの写真集。過去のプロジェクトのデザイン画。

 アンドレさんの個人史とライフスタイルが垣間見える、パーソナルなお宝が並んでいます。

 その横には祖父譲りのビンテージの扇風機がさりげなく置かれていて、古き良き香港と、アンドレさんが生み出す未来のラグジュアリーへの橋渡し役になっているようです。

 英国ケンブリッジ大学の建築学科を卒業後、故郷・香港に拠点を置き、シャングリ・ラホテル東京のレストランなど、大小さまざまなプロジェクトを手がけてきたアンドレさん。

 2009年に、34歳で全館設計に大抜擢された香港のホテル「ザ・アッパーハウス」が、ラグジュアリーホテルの未来形として世界で注目を浴びて以来、アンダーズ(シンガポール)やウォルドーフ・アストリア(バンコク)、セントレジス(香港)などの国際ホテルブランドから、ルイ・ヴィトンとのコラボによる椅子のデザインまで依頼が殺到。幅広い分野で国際的に活躍中です。

 「現代のデジタル社会では、私たちは大量の情報を絶え間なく高速で浴び続けています。次世代のモダンラグジュアリーとは、立ち止まって一歩後ろに下がり、周囲を見渡す心の持ちかたではないでしょうか」と話すアンドレさん。

 せわしない日常を忘れさせて瞑想に導くような落ち着きがあるアンドレさんのデザイン。

 機能性と官能性、東洋と西洋、モダンとクラシック、都会と自然など、相反する要素がゆるやかに溶け合っているのも特徴で、それは彼の故郷である香港そのものの魅力に共通しています。

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最終更新:7/5(金) 14:40
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