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スーツ、万年筆、車…「ちょっとの背伸び」がやる気ホルモンを生む

6/25(火) 6:05配信

幻冬舎plus

加藤雅俊 (薬剤師・体内環境師)

やる気を高めるノルアドレナリン、快感をもたらすドーパミン、精神を安定させるセロトニン、男らしさをつくるテストステロン、「可愛い」「守りたい」という気持ちを引き出すオキシトシン……。私たちの心や行動は、こうした「ホルモン」に支配されています。『奇跡のホルモン・スイッチ』は、そのホルモンを自在に操る方法が書かれた一冊。仕事から恋愛まで、読めば人生がバージョンアップする本書の一部をご紹介します。*   *   *

「守るもの」があると頑張れる

仕事を頑張る動機や目的は、人によってさまざまです。でも、辛くてくじけそうになったとき、踏ん張れるか踏ん張れないかを分けるものがあります。

それは、「守るものがあるか」です。

人は、守るものがあると頑張れます。これは生物学的に男性のほうが、顕著に特性が現れます。もっと頑張ろうと思って、戦闘能力も上がります。なぜなら、それによって「オキシトシン」というホルモンが分泌されるからです。

オキシトシンは愛情や信頼の感情を呼び起こす作用があるので「愛情ホルモン」と呼ばれています。

このホルモンは、昔から二つの役割があることで知られていました。

一つは、出産をするときに子宮を収縮させて出産を促すことです。陣痛促進剤の中身はオキシトシンです。

もう一つは、出産した後に母乳を分泌することです。赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うと、それがスイッチになって脳からオキシトシンが分泌され、母乳が合成されます。それと同時に「なんて可愛いんだろう」という母性がわき出る仕組みになっています。「子供は苦手で嫌いだったけど、自分の子を産んでみたら可愛くて」という話を聞くことがありますが、これはオキシトシン効果です。

しかし、ここ10年間ほどの研究により、オキシトシンは母親だけが出すものではなく、母親になっていない女性も、さらには男性も分泌していることがわかってきました。

大切な誰かと、手をつないだり抱き合ったりすると、愛おしく感じ、守ってあげたいと思いますよね。そのとき分泌されているのがオキシトシンです。

スポーツ選手は、20代前半くらいで結婚するケースが多くみられます。それは、ホルモンの観点からみると素晴らしい選択だと言えます。早くから、奥さんや子供など守るべき存在を持つことで、もっと頑張ろうとオキシトシンが分泌され、馬力が上がるからです。

会社員の方でも、郊外に家を建てて、通勤に1~2時間かけて通っている人がいます。独身の方には想像がつかないかもしれませんが、帰って子供の寝顔を見て「可愛い、守りたい」となるから、明日も頑張るぞと思えるわけです。

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最終更新:6/26(水) 17:05
幻冬舎plus

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