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「旅先のわくわくする体験を広げたい」イスラエル発トリップジャンクション創設者、ベック美穂

6/25(火) 12:30配信

Forbes JAPAN

イスラエルで日本人女性と韓国人女性がタッグを組んで立ち上げたスタートアップがある。旅先のエクスペリエンス(体験)に特化したプラットフォームの「トリップジャンクション」だ。トリップジャンクションは、旅先でのユニークな体験を求める観光客と、自分の特技やスキルを活かし、現地でしか味わえない体験を提供するホストたちをつなぐ役割を果たす。

従来の旅行予約サイトとは異なり、航空券や宿の予約を提供しないエクスペリエンス特化型のサービスは旅行分野で今注目のカテゴリだ。今年4月には香港のスタートアップ「Klook」が、ソフトバンク・ビジョン・ファンド主導の資金調達ラウンドで2億2500万ドル(約250億円)を調達したほか、エアビーアンドビーもこの分野に注力を進めている。

そんな中、同社は日本を訪れる訪日外国人をメインターゲットとすることで差別化を図ろうとしている。「ありきたりの観光ツアーでは味わえない、旅先のわくわくを広げたい」と話す同社を設立したCEO、ベック美穂に起業までの経緯を聞いた。

──旅行先での「体験」を提供しようと思い立った背景は?

2018年の訪日外国人旅行者数は3000万人を超え、2020年の東京五輪の開催を控えた今、増加傾向に拍車がかかっています。訪日外国人の多くが求めているのが個人の嗜好に沿う、カスタマイズされた旅の体験です。

私自身も無類の海外旅行好きで、その原点となったのが大学時代にイギリスを訪れた時の経験。1990年代前半にロック少女だった私は高校時代に、英国の音楽雑誌「ケラング!」の友達募集コーナーに「日本人の女の子です。好きなバンドはメガデスやアンスラックスなどのヘヴィメタルです」という個人広告を出しました。すると、2週間後には海外から手紙が届き同じ趣味を持つ仲間と手紙のやりとりが始まりました。

インターネットが普及する前の当時は、Eメールもなく、海外の方との交流は「文通」が主でした。

その後、大学生になってイギリスに語学留学した際に、文通仲間のひとりに会いに行きました。その人はマンチェスター郊外でパブを経営していて、その店には大型バイクに乗ったメタルファンが集まっていました。古めかしいイギリスの伝統的なパブで、轟音で大好きなヘヴィメタルを聞きながら彼らと一緒に騒いだのは、本当に特別な想い出です。それから20年以上も経ちますが、あの時のわくわくする気持ちは忘れられない。

大学卒業後は英会話スクールの講師をしながら、また仕事を辞めて1年間ほど、自分が面白いと思う現地体験を求めてアジアやヨーロッパを旅して回りました。私にとって旅の一番の醍醐味は、趣味の合う現地の人と出会って、ありきたりの観光ツアーではできない体験をすること。

そんな旅の醍醐味を、もっと気軽に、安全に楽しむ事はできないかと思い、トリップジャンクションを立ち上げました。

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最終更新:6/25(火) 12:30
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