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【ACL展望】広島×鹿島|攻めるのか、守るのか。攻守のバランスが最大の焦点に

6/25(火) 12:24配信

SOCCER DIGEST Web

広島――セットプレーからのゴールにも期待。

ACLラウンド16 第2戦
サンフレッチェ広島 - 鹿島アントラーズ
6月25日(火)/19:00/広島広域公園陸上競技場
 
サンフレッチェ広島
今季成績(ACLグループF):1位 勝点15 5勝0分1敗 9得点・4失点
ラウンド16第1戦:鹿島1-0広島
 
【最新チーム事情】
●稲垣が出場停止。ボランチは吉野が濃厚。
●荒木が広島ユース時代以来のリベロ起用へ。
●2014年にウェスタンシドニーに対して逆転負けを喫した。その逆を狙う。
 
【担当記者の視点】
 第1戦の90分を見る限り、鹿島から複数得点を奪うのは相当に厳しい。真ん中を締められ、サイドに蓋をされ、鹿島というACL王者が本気で守備を固めた時の迫力をまざまざと見せつけられた。ホームでの戦いで裏をとれるか。簡単にはいかない。
 
 稲垣の代役としてリベロからボランチに吉野を上げるのも、カバー能力の高い吉野の存在によって創造性の高い川辺を前に押しだし、彼の精度の高いパスの展開で深い位置からのダイナミックな展開も期待したいからだ。
 
 ただ、それでも流れの中でゴールを奪うのは難しい。となると、重要なのはセットプレー。ACLのグループステージではCKから3点を奪っている。森島のキックはコントロールもよくスピードもある。そこにタイミングよく入っていければ、当てるだけでゴールだ。荒木の抜擢も、対人の強さもさることながら、セットプレーからのゴールが十分に期待できることが大きい。
 
 もちろん、アウェーゴールを許したくはない。「まず目の前の試合に勝つ」(城福監督)意識は非常に重要だ。だが、たとえバランスをある程度崩したとしても、得点をとりにいかねば勝利もベスト8も見えてこない。湘南戦以降、ボール支配率を上げて主導権を握るサッカーに取りくんでいるが、ボールを握るだけでは得点は奪えない。

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野上と佐々木の攻撃力を活かしたい。

「鹿島が怖いのはカウンター。しかし、カウンターが怖いから攻めないのかと言われると、そうじゃない。ボールをアグレッシブに取りにいくと、一発のキックで裏をとられることもある。それを怖れて、ボールを取りにいかないのか、ということ」(城福監督)
 
 攻撃を仕掛けることは、ボールを取りにいくことがその第一歩。湘南戦のように高い位置から勇気を持ってプレスをかけにいく姿勢を忘れたら、絶対に勝てない。ボールを持った時、覚悟を持ったフリーランニングを忘れていては、間違いなく点をとれない。
 
 今回、野上をリベロではなくストッパーに起用するのも、彼の守備能力の高さに期待しているだけでなく、野上と佐々木の両ストッパーの攻撃力を発揮させたいから。そこにはリスクはある。だが「虎穴に入らずんば虎児を得ず」だ。逆転に向けて必要なのは、何よりも前に出る勇気。それを前提としてのバランス感覚である。
【担当記者の視点】
 鹿島は1点のリードを保ったまま、アウェーでの「後半90分」に挑む。
 
 ホームでのファーストレグは、決勝トーナメントの戦い方を知る鹿島らしい90分だった。一進一退の攻防が続いた24分、土居のクロスをセルジーニョが頭で押し込み先制に成功すると、鹿島は重心を下げた。追加点よりも、無失点に重きを置いたサッカーを展開した。
 
 リーグ戦とは明らかに異なる戦法。永木が「無失点が第一優先だった」、白崎が「先制したことで、絶対に失点しないことをより意識した」と振り返ったように、アウェーゴールを与えないことを徹底した。
 
 欲を言えば追加点を取りたかったところが、ホームでの無失点を第一に時計の針を進めた。試合をホーム&アウェーの合計180分と捉え、ホームで戦う90分間の戦法を遂行した形だ。
 
 全北現代(韓国)時代を含めて3度のアジア制覇経験を持つGKクォン・スンテは「アウェーは何が起きるか分からない。大事なことは1点のリードを忘れて、0-0だったと思って第2戦へ徹底した準備をすることです」と語る。

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最終更新:6/25(火) 12:25
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