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神野大地がプロ短距離コーチと異例のタッグ! 東京五輪へ決断「プロならではの挑戦」

6/25(火) 7:13配信

THE ANSWER

プロスプリントコーチの伊藤友広氏、秋本真吾氏が「チーム・神野」加入

 異例の試みで、東京五輪を目指す。陸上男子長距離の神野大地(セルソース)がプロスプリントコーチの伊藤友広氏、秋本真吾氏とタッグを組んだことが分かった。マラソン選手が短距離出身のコーチから指導を受けるのは陸上界にとっても珍しいこと。9月に「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」を控える25歳が、新「チーム・神野」で夢舞台へ突き進む。

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 “山の神”と呼ばれた男が、かつてない試みで2020年を狙う。神野は3月からアテネ五輪1600メートルリレー4位の伊藤氏と元陸上ハードル選手の秋本氏とタッグを組み、すでに指導を受けているという。昨年5月からプロランナーとして活動している25歳は「これもプロならではの挑戦。やってみたいと思うことはどんどん取り入れていきたかった」と明かした。

 きっかけは自らのフォームに課題を抱えていたこと。青学大時代から山上りの5区で区間新記録を叩き出すなど、輝かしい結果を残してきたが、神野は「綺麗な走りかと言われればそうではない。もっと効率良く、楽に走れるのではないかとずっと感じていた」と言う。所属先のセルソースの関係者を通じて伊藤氏、秋本氏を紹介してもらい、指導してもらうことになった。

 伊藤氏、秋本氏は今、様々なスポーツの走り方を研究し、陸上競技で培ってきた経験をそれぞれのスポーツの走り方に落とし込んでいく走り方のコーチングのプロだ。競技引退後にスプリント指導のプロ組織「0.01スプリントプロジェクト」を立ち上げ。伊藤氏はジュニア世代を中心に全国でかけっこ教室を展開。秋本氏はプロ野球・阪神タイガースのスプリントコーチを務める一方、ソフトバンク・内川聖一、200名を超えるJリーガー、なでしこリーグの選手の走りを指導している。

神野が実感する進化「今までになかった感覚。少しずつ変わっていっている」

 長距離選手を短距離出身選手が指導するのは異例の試み。しかし、秋本氏は「速度や動作の大きさは違いますが、短距離も長距離も走りの基本は同じです。着地した瞬間の姿勢、ポジションの取り方に大きな差はないです」と言う。現役時代、0.01秒を縮めるために注ぎ込んできた経験はもちろん、最先端の動作解析のデータを駆使しながら、短距離のメソッドを注入していく。

 多くの大学陸上部は長距離、短距離部門が分かれており、それぞれの指導システムが独立していた。42.195キロを走り抜く一歩一歩のエネルギーを最小化することが短距離のノウハウを駆使して実現できれば、陸上界にとっても価値は大きい。現在、神野は月に1、2度のペースで指導を受け、練習中に撮影した動画を通じて助言をもらうなど、精力的に教えを生かそうとしている。

 5月は1万メートルとハーフマラソンに出場したが、まだまだ発展途上の段階という。神野は「今まではとにかく足を前に広げようと意識して、接地でロスしていた部分を指摘してもらい、地面の反発をもらって進んでいく走りを意識している。今までになかった感覚。少しずつ変わっていっていると思う」と確かな進化を感じ取り、さらなる高みを見据えている。それが9月のMGCだ。

「トレーナー、栄養士さんも含め、専門分野のスペシャリストと『チーム・神野』として東京五輪を目指すことができている。あとはどれだけモノにできるかは自分次第。みんなで力を合わせて一つの成果を残せたら」と意気込み、伊藤氏も「考え方もアスリートとして素晴らしい。東京五輪を目指して競技力を高めるサポートができたら」と全力のサポートを約束した。

THE ANSWER編集部

最終更新:6/25(火) 7:51
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