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ファミマドンキ、オープンから1年で感じた「可能性と問題点」

6/25(火) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 「ファミマドンキ」は変わったか――。鳴り物入りでオープンした、ドン・キホーテとファミリーマートのコラボ店。2018年6月に都内に3店をオープンした。コンビニの新しいカタチを示す店舗などと期待された店舗だ。オープンから1年がたち、訪問した「ファミリーマート立川南通り店」はドンキ流の変化対応力が随所に見られた。(流通ジャーナリスト 森山真二)

● 随所に変化が見られる ファミマドンキ「立川南通り店」

 「ファミマドンキ」は、ファミリーマートをベースにドンキの商品を導入した「コンビニとドンキ」の融合実験店で、立川市の「立川南通り店」ほか、目黒区の「大鳥神社前店」、世田谷区の「世田谷鎌田三丁目店」がファミリーマートから衣替えして実験を継続中だ。

 訪問したのは平日の午後2時だというのに、駐車場はほぼ満杯状態だ。通常、コンビニは平日のこの時間帯は客足も落ち着くが、入店客が多い。「これは期待できそうだ」と早速店内に入る。

 コラボ店の商品数は、通常のファミマの品ぞろえにドンキの商品数約2800品目を付加し全体で約5000品目まで増やして、立地ごとのニーズを調査している形である。

 「立川南通り店」は、オープン当初の様子とは少し違う雰囲気が漂っていた。

 オープン当初は、陳列什器もそれほど高くないと感じたが、訪問した日は、いくつかの什器が天井近くまであるものに代わっているようで、なんとなく、あのレギュラードンキの圧縮陳列、雑然とした雰囲気が強くなってきた印象を受けた。

 冷蔵ケースにはファミリーマートのプライベートブランド(PB)の総菜シリーズ「お母さん食堂」があったり、ファミチキなどといったカウンター商材があったり、はたまた、日用品の売り場、菓子売り場がドーンとあるなどオープン当初からの基本線は変わっていない。

 だが、商圏の分析が進み、商品政策の調整が進んできたのだろうか。随所に変化がみられる。

 一言でいうとオープン当初は若年層を意識した、いわゆる単純にレギュラードンキで販売しているような商品群からおもしろそうな商品をピックアップして、ファミリーマートの品ぞろえと強引に融合したという印象が強かった。

● ファミリー層を意識した 品ぞろえに変わってきている

 だが1年たって、相当ファミリー層を意識した品ぞろえに変わってきているといえる。

 まず、オープン当初は屋外スペース(多くのコンビニでごみ箱や、灰皿を置いているスペース)をほぼ占拠していた日用品が縮小され、代わって2リットル入りのミネラルウオーターなどが置かれているし、夏のレジャー需要を見込んで「レジャー用品」もあった。

 オープンから少したってからは、入り口付近に1980円の電気ヒーターや加湿器など電化製品が数種類あったが、そうしたキャッチーなレギュラードンキ流の商品はなくなった。

 代わって目を引いたのが「花火」である。「よし、今日は多摩川(立川南通り店の近くにある一級河川)の河原で花火だ」というファミリーによる利用を想定しているのかもしれないが、どうか。

 花火は季節商材で、たまたま訪問時が6月中旬ということもあり品ぞろえをしていたとみられる。70本入り税抜き600円と同1000円の2種類が目立つように置かれていた。

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最終更新:6/25(火) 6:01
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