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テレビが吉本芸人「闇営業」の泥沼で抱えた難題

6/25(火) 14:20配信

東洋経済オンライン

 「反社会的集団」の忘年会に会社を通さずに出席する「闇営業」によって、ギャラをもらっていた問題で、雨上がり決死隊の宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんら吉本興業の11人、ワタナベエンターテインメントのザブングル2人が「謹慎処分」となった。

 事務所から謹慎が発表となったのは6月24日月曜日。

 テレビ各局はそれを受けて直ちに当該タレントの〝出演見合わせ〟を発表するとともに、すでに「収録済み番組」をどうするかという対応に追われた。

 24日当日の夜放送の「ネプリーグ」には今回の謹慎メンバーであるガリットチュウ福島さんが出演していたが、ここはさすがに編集の直しは間に合わず「事前に収録」という〝お断りテロップ〟を入れることで対応した。

■「一から編集やり直し」の番組も

 しかし翌日以降の番組では、出演コーナーをカットする、発言をすべてカットする。映り込んでいる場面もカットもしくは画面をトリミングするなどして処理。さらにカットしきれない場面ではボカシorモザイク処理・・・・・・など、可能な限りの対応をしなくてはならなくなった。

 すでにある程度の編集作業が進んでいた番組だと、極端な場合「一から編集やり直し」になったりする。編集費用が余計にかかるのはもちろん、長時間労働が問題視されて「時短」が至上命題となっている今のテレビ局にとっては大迷惑であろう。スタッフが心身ともに疲弊するのは言うまでもない。

 制作現場が「編集直し」に追われる一方で、編成局は「(宮迫さんが出演するテレビ朝日系の)『アメトーーク!』を今後どうするか」「番組を休止するか、その場合何をOAするのか?」など〝今後〟を考えなくてはならない。さらに営業局はスポンサーからのクレームにも対応しなければならない。

 テレビ各局と吉本興業の間では、上記の諸々を含めた「損失対応」が話し合われていることだろう。吉本興業にとって厳しい逆風が吹いている。

 今回の件が表沙汰になったキッカケは6月7日発売の写真週刊誌『FRIDAY(フライデー)』(講談社)だった。

 発売日の前に、芸人たちを誘ったカラテカの入江慎也さんは速やかに契約解除となっているのだが、これはいわゆる〝早刷り〟情報によるものだろう。

 『FRIDAY』のみならず『週刊文春』『週刊新潮』などは、発売日2日前には早刷りとしてテレビ局などマスコミに届くからだ。

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最終更新:6/25(火) 14:20
東洋経済オンライン

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