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トヨタ副社長に聞く"スープラ復活後"のスポーツカー戦略「2000GTは復活させないんスか?」

6/25(火) 17:30配信

週プレNEWS

5月17日、トヨタの新型「スープラ」発売イベントが開催された。そこで自動車ジャーナリストの小沢コージがトヨタの友山茂樹副社長を直撃。次のコラボやウワサの"1億円超スーパーカー"についてもガツンと聞いてきた!

【写真】スープラ、GRスーパースポーツコンセプト、86他

■マツダとのコラボはあるのか!?
──メチャクチャ面白い発表会でした! だって友山さん、いきなり会場で「スープラ、カッコ悪いと思う人?」って聞いたじゃないですか。スゴい丁半博打(ばくち)に出たなと。

友山 いや、発表前から皆さまがさんざんスープラの悪口を言っていたので、誰か手を挙げると思っていたのに......挙げない。ズルいなぁと(笑)。

──えっと、どういう戦略ですか。実はカッコいいと思ってないとか?

友山 デザインは街でパッと見たときの印象もあるし、長く見たときの印象もあるし、サーキットで見たときの印象もあるし、カスタマイズした際の印象もある。僕は80スープラを所有していて、ハッキリ言ってノーマルはメチャクチャカッコ悪い。

──アメ車ですよね。

友山 そうそう。でもね、長く持ってイジってくるとものすごいカッコよくなってくる。今回もそうなると思います。

──今のままだとカッコ悪いってことですか?

友山 いやいや、80スープラがノーマルで出たときに比べるとメチャクチャカッコいい。スポーツカーデザインとしてはちょっと足りないくらいのほうがいい。素地としてスゴくいいし、僕もぜひ買ってイジりたいクルマです。

──今回の新型に、いわゆるスープラらしさはあります?

友山 そこはチーフエンジニアの多田に聞いてもらいたいけど、やはり直列6気筒エンジン、つまりストレート6でしょうね。それからトヨタの走りがまたひとつ進化したカタチになっています。素性がいいというか、ハンドリングであり、ボディの回頭性も非常にいい。

──発表会でもおっしゃっていましたが、なぜ今、スポーツカーをという声があります。数は出ないし、正直、ビジネス的に難しいですよね。そんな状況下でスポーツカーを売り続けるお覚悟は?

友山 今回スープラを造るプロセスをBMWと一緒にやったのでスゴく勉強になりました。基本的にはウチが企画とデザインをやり、BMWが設計をやったと一般には回答しているんですが、そんなに単純な話ではないんです。

最も驚いたのは実際に物づくりをする前にどういうクルマにするとか、企画の部分をBMWは徹底的に詰める。方針が決まったら次はコンピューターシミュレーションで徹底的に走りをつくる。

ウチってあまり言っちゃいけないんだけど、けっこうなんとなく企画が進行し、どちらかというと、マーケティング主導なんです。だけどBMWは違った。

──ビジョンを煮詰めると。

友山 もちろん売るためのクルマなんですが、どういうクルマを売りたいんだと。そこを徹底的にやり合ったので、50対50の前後重量配分とか、スゴく短いホイールベースとか、2シーターとか、そういうパッケージになった。

──新型と先代のスープラを比較すると?

友山 車体剛性はひとつ前の80スープラより2.5倍いいし、その上にあのカッコが載っているから本当にムダがない。

──結果的にBMWとのコラボはアリでしたか?

友山 ええ。副社長時代の豊田章男が、テストドライバーの成瀬弘(ひろむ)とドイツのニュルブルクリンクに行った際、「トヨタがここで勝負できるクルマは、中古のスープラしかない」と言われた。そのとき、自分が社長になったら必ずスープラを復活させると成瀬さんに約束したんです。

その後、豊田は2009年に社長になりましたが、品質問題とか東日本大震災とかいろいろあったんで、結局13年ですよ、スープラの開発が始まったのは。それから6年、トヨタだけでやったら今のようなスープラはできていないと思う。

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最終更新:6/25(火) 17:30
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