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スープラ開発秘話、BMWはスポーツカー開発未体験だった

6/25(火) 19:00配信

日経ビジネス

 5月17日、トヨタは国内で新型スープラを発売した。先代が2002年に生産終了して以来、17年ぶりの復活となる。

BMW Z4、i8、M1、ポルシェボクスター、ケイマン、トヨタ86など、記事内に登場する車種の画像など、見やすい本サイトはこちらから。

 新型スープラは、現在カンパニー制を敷くトヨタの「GAZOO Racing Company(GR)」が展開する初のグローバルモデルという位置づけになる。したがってカタログや車体には、“GR”のロゴが掲げられている。

 またこのスープラはBMWとの包括提携によって開発された初のクルマであり、BMW Z4との姉妹車になる。昨年、発表前の段階でスープラの開発責任者である多田哲哉氏にインタビューした際、開発に至るまでの経緯を聞いた(「トヨタ・スープラ復活。BMWとの協業の現場から」)(「『スポーツカーにMTって、まだ必要ですか?』」)が、晴れて発売されたこのタイミングでどのようなプロセスで開発が進められたのか、あらためて話を聞くことができた。

 ちなみにBMW Z4は、スープラに先駆けて今年3月25日に国内発表されている。プラットフォームやエンジン、トランスミッションは基本的に共用。大まかな違いを挙げれば内外装のデザインと、スープラが「クーペ」、Z4が「オープン」という棲み分けになる。

 通常、姉妹車と言えば、内外装のパーツも多くを共用するのが一般的だ。しかし、スープラ/Z4のエクステリアの共通点は、ミラーとドアノブくらいしかない。サイズが大きく、部品としては最もコストがかかると言われるドアなども大きく異なる形状を採用する。またインテリアデザインも、センタースクリーンやスイッチ類はBMWの旧世代のものを流用しているが、基本的なデザインはまったくの別物だ。

―多田さん、あらためて振り返っていただいてBMWとの協業で、一番苦労した点は何だったのでしょうか?

多田さん(以下敬称略): 以前のインタビューでお話したように2012年に初めてBMWへ行って交渉が始まったのですが、実はそこからが大変でした。技術的な問題や予算など、いつもどこかでつまずいてなかなか具体的な展開にならなかった。

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最終更新:6/25(火) 19:00
日経ビジネス

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