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フェイスブックの仮想通貨「リブラ」に各国当局が強い警戒感を持つ理由

6/26(水) 7:00配信

マネーポストWEB

 仮想通貨の中では圧倒的に取引量の多いビットコインだが6月21日、価格が急騰、昨年3月以来の1万ドル越えとなった。急騰の要因として、マイニング(発掘)が進んだことで供給量の増加が抑えられる見通しであることや、投機筋の流入なども挙げられようが、何といってもフェイスブック(Facebook)が暗号通貨(仮想通貨)「リブラ」(Libra)を発行すると発表したことによる影響が大きいとみられる。

 フェイスブックは18日、仮想通貨「リブラ」を発行すると発表した。その目的は、使い勝手の良いグローバル通貨を生み出し、育てることにあり、そのために数十億人規模でサービスを提供できる金融インフラ設備を建設すると説明している。さらに、新たなデジタルウォレットである「カリブラ」を冠した組織を創るとしている。カリブラはフェイスブックメッセンジャーやワッツアップでそのまま利用できるが、iOS、Android向けの独立したアプリケーションを用意し、利用者の拡大を促すようだ。

 仮想通貨としてのリブラの特徴は以下の3点である。

【1】安全で拡張可能、信頼できるブロックチェーン技術を基礎とする
【2】内在的価値のある資産準備を裏付けとする
【3】独立したリブラ協会を設立し、そこがリブラのガバナンスを行う

【1】については、資金力のあるフェイスブックが最新のブロックチェーン技術を開発・利用することになり、安全性、拡張性、信頼性の点で、その他の暗号通貨を凌駕する可能性は十分考えられる。

【2】について、仮想通貨の弱点は「価値の裏付け」がないために、価格変動のボラティリティ(変動率)が大きいことだ。それを補うために、金やその他の資産、通貨のバスケットを裏付けにするようである。詳しい内容は明かされていないが、その他の暗号通貨との差別化に役立つはずである。

 3つの特徴でもっとも重要と思われるのは【3】である。リブラ協会は金融生態システムの発展を促進することを目的としており、各地域の企業、非営利組織、多様な組織・学術機関などで構成され、それぞれが協会が定める規則に責任を持つことになる。つまり、リブラの発行、ガバナンスを行うのは、フェイスブックではなく、リブラ協会となる。設立時には、マスターカード、ペイパル、ビザ、ブッキングホールディングス、eベイ、フェイスブック/カリブラ、リフト、ユーバー、ボーダフォングループなど28社が参加する予定。顧客獲得や用途開発に強力な支援者となるだろう大手企業が多様な産業から多数参加している。

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最終更新:6/26(水) 7:00
マネーポストWEB

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