ここから本文です

「信じられないほどの強みだ」: Amazon の サイズミック 買収、自社 DSP の弱点をカバー

6/26(水) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

Amazonのデマンドサイドプラットフォーム(以下、DSP)は、平凡だと広告主に広く考えられている。だが、その膨大な顧客データゆえに、依然として広く採用されてきた。

最近、Amazonによるアドテク企業サイズミック(Sizmek)のアドサーバー買収により、データがさらに増えた。そのことから、ブランドとエージェンシーの幹部は、AmazonがAmazonを通じて購入されたキャンペーンのパフォーマンスに対する効果測定やアトリビューションの能力を高めることを期待している。

Amazonはこの数年間、Googleの支配的なデジタル広告事業のライバルとしての地位を確立しようと努めてきた。そうした取り組みの主要素がDSPだ。AmazonのDSPは、同社の顧客データを利用して広告のターゲティングを行える市場で唯一のDSPだ。そうしたデータと、Amazonが所有・運営するサイトで人々に宣伝できる点が、「アドテクの背後にある仕組みに関係なく、一部の特定ブランドに対する強みになっている」と語るのは、マーケティングエージェンシー、デジタス(Digitas)のバイスプレジデント兼プログラマティック担当ディレクターを務めるラヒル・ベラニ氏だ。

Amazonの広報担当者にコメントを求めたが、掲載時までに回答はなかった。

サイズミックのアドサーバーの買収は、Amazonの広告収益の伸びが鈍化しているいま、広告主のあいだでますます強みになるかもしれない。名称からわかるように、アドサーバーは、パブリッシャーのサイトにどの広告を配信するか広告主が決めるのに利用されている。つまり、アドサーバーは、プログラマティックに購入された広告や、パブリッシャーから直接購入された広告など、広告主がオンラインに広告を掲載している場所を把握している。「通常、直接購入はアドサーバーにインポートされるので、レポートの観点から総合的なワンストップショップがある」と、あるエージェンシー幹部はいう。

広告主の直接購入を把握できれば、「料金など、購入のあらゆる詳細」を確認できるので、通常であれば把握できないデジタル広告市場をAmazonは概観できると、ふたり目のエージェンシー幹部は語る。この幹部が働くエージェンシーは、サイズミックのアドサーバーを利用している。だが、Amazonが実際にそうした情報にどれだけアクセスできるのかは不明だ。サイズミックの元幹部によると、広告主やエージェンシーが許可しても、Amazonはアドサーバー内の料金しか見ることができないという。

サイズミックのアドサーバーは「当面のあいだ」、Amazonの広告事業とは別に稼働すると、Amazonはブログに書いているが、業界の幹部たちは広く、Amazonがいずれは自社のDSPにサイズミックのアドサーバーを連携させると期待している。Amazonがそれをすることのメリットを考えると、同社がそのふたつのアドテク製品を結びつけなかったことは意外だ。

DSPとアドサーバーを組み合わせれば、「キャンペーンの実行状況や個々の測定の重複排除、リーチやフリークエンシーの管理、従来型の購入とプログラマティックバイイングのコンバージョン管理をすることができる」と、アドテク企業ビーズワックス(Beeswax)のCEO、アリ・パパロ氏は述べている。

1/4ページ

最終更新:6/26(水) 7:10
DIGIDAY[日本版]

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事