ここから本文です

「ファーストネームでお呼びしていいですか?」仏大統領夫妻と天皇皇后の「距離」が語る日仏関係

6/26(水) 6:00配信

文春オンライン

 フランスのマクロン大統領がブリジット夫人と26、27の両日公式実務訪問賓客として来日する。同大統領の訪日は初めてで、天皇が会見し、昼食会を催される。皇后も体調に支障がなければ出席し、両陛下でのもてなしとなる。

【写真】66歳のブリジット夫人はミニスカートがお好き

64歳でファーストレディーになったブリジット夫人

 フランスの大統領はここ3代、さまざまな夫婦の形で話題を集めてきた。現在、マクロン大統領(2017年~)は41歳。高校生の時に25歳年上の既婚者だった教師のブリジットさん(現在66歳)に恋をし、それを貫いた。2007年に結婚し、ブリジットさんは2017年、64歳でファーストレディーとなった。

 その前のオランド大統領(2012年~2017年)は政治家の時から、写真週刊誌パリマッチの政治記者だったヴァレリー・トリルベレールさんと事実婚関係にあり、事実婚カップルがエリゼ宮(大統領官邸)に入ったのは初めてだった。しかし2014年、オランド氏が女優と不倫関係にあることが暴露され、2人は関係を解消した。

 その前のサルコジ大統領(2007年~2012年)は当選間もなくセシリア夫人が愛人の元に走り、本人は友人の紹介で知り合ったイタリア出身のスーパーモデル、カーラ・ブルーニさんと再婚した。サルコジ氏はカーラさんの音楽活動を黙認し、カーラさんもファーストレディーの活動に魅力を感じず、大統領は任期中ほとんど単身で外遊した。

 この3人の大統領のうち、国賓で日本に招かれたのは2013年、オランド大統領のカップルだが、これには理由がある。

サルコジ大統領が日本側を激怒させた理由

 前任のサルコジ氏は中国との関係を重視し、日本にまったく関心がなかった。北海道洞爺湖サミット(2008年)の時、まだサミットが終わらない内に帰国の途に就き、日仏二国間会談を予定していた日本側を激怒させた。

 国際会議以外は日本に来ようともしなかったサルコジ氏が、2011年3月の東日本大震災の直後、訪問した中国の後に日本に立ち寄りたいと伝えてきた。民主党政権の菅直人首相(当時)は「震災対応で難しい」と断った。「短時間でも」とフランスは執着した。「対応できない」と日本側は押し返した。こんなやり取りが3度続き、4度目に仕方なく「ごく短時間なら」と受け入れた。

 サルコジ氏は3時間、東京に滞在し、菅首相と短時間の会談をしてトンボ返りした。「困難な状況にある日本にいの一番に駆けつけ、支援を申し出た」とのパフォーマンス受けを狙ったのは間違いないだろうが、「大統領には日本と和解したい思いがあった」(仏紙)という。

 次のオランド氏は社会党から大統領に当選したが、同党は選挙前にまとめた外交政策で「サルコジ氏は中国を重視する余り、価値を同じくする日本を軽視しすぎた」と批判。実際、同氏は対日重視へと外交を転換する。これを歓迎した日本は2013年6月、同氏を国賓で招いたのだ。フランス大統領が国賓で招かれたのは1996年のシラク大統領以来17年ぶりだった。

 日本に着いた翌日、皇居・宮殿前の東庭で歓迎式典がもたれ、この後、天皇、皇后(現在の上皇、上皇后)は宮殿内でオランド大統領、ヴァレリーさんと会見した。この時、美智子皇后とヴァレリーさんの間で余り知られてないやり取りがあった。

1/4ページ

最終更新:6/26(水) 6:27
文春オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事