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アマゾン、美容師向けのeコマースにも参戦

6/26(水) 12:00配信

JBpress

 米アマゾン・ドットコムは6月24日、美容師やスタイリスト、エステティシャン、理容師向けのeコマースを米国で開始したと発表した。

■ 法人向けeコマース事業、美容分野に進出

 「アマゾン・プロフェッショナル・ビューティー・ストア」と呼ぶオンラインストアだ。同社には法人向けのeコマース事業「アマゾンビジネス」があるが、このストアは、同事業の一環として始めた。

 シャンプーやトリートメント、ヘアカラー、ネイルカラー剤などのサプライ用品のほか、ヘアドライヤーやブラシ、ローリングトロリーカートといったサロンやスパで使われる業務用器具なども取り扱う。

 アマゾンによると、美容のプロの多くは独立して仕事をしており、普段から頻繁に専門店に行って必要な商品を購入するという。しかしそうした店舗は、大手ブランドの傘下であるため、競合品が少なく、価格を比較して購入することができない。これが美容のプロが抱える問題点だという。

 そこで、アマゾンが数多くの販売パートナーと提携し、安価な製品を迅速に届けることで問題を解決するとしている。「必要な商品を手頃な価格で購入でき、便利な配達サービスというオプションもある」と同社は説明する。

 美容師などが、このオンライン店舗で商品を購入するには、アマゾンの法人向けアカウントを作成し、米国の州政府が発行する免許証の画像データをアップロードして、登録する必要がある。

■ 美容関連株が下落

 このアマゾンの発表を受け、同日の米国株式市場で美容関連株が軒並み下落したと、英フィナンシャル・タイムズなどの海外メディアが報じている。

 化粧品チェーン店のウルトラ・ビューティー、プロ向け美容材料チェーン店のサリービューティー、そして、大手化粧品メーカ-のレブロンの株価が、それぞれ3%~14%の範囲で下落した。

■ 医薬品販売市場にも進出

 eコマースの巨人がこうして新市場に参入すると発表するたびに、既存プレイヤーは打撃を受けるとロイター通信は伝えている。アマゾンは昨年(2018年)6月、処方薬のネット販売を手がける米国の新興企業ピルパック(PillPack)を買収すると発表した。

 こちらは、処方薬を一包化(1回の服用に必要な複数の薬を1袋にまとめる)して提供する企業。患者が医師からもらった処方箋をネットで受け付け、包装済みの処方薬を全米に宅配している。

 このときは、4000億ドル超の規模と言われる米国ドラッグストア市場に直接的な影響が及ぶと、米ウォールストリート・ジャーナルなどが大きく伝えていた。

 ロイターによると、このとき、ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスと、同業のウォルグリーン、医薬品卸売のマクケッソンなどが影響を受け、それぞれ企業価値が大幅に低下した。

 (参考・関連記事)「アマゾン、今度は処方薬のeコマース企業を買収」

小久保 重信

最終更新:6/26(水) 12:00
JBpress

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