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「意識高い系」が田舎で自滅…… 移住に失敗する人の特徴

6/26(水) 6:30配信

Book Bang

 富山県や大分県、鳥取県などに移住する人の数が過去最多を更新している。長崎県五島市によると九州最西端の島・五島列島は、年間約200人の移住者がおり、そのうちの7割が30代以下の若者だという。

 各自治体では移住者のための相談会が開催されているほか、移住者に対する助成や補助金、子育て支援事業など手厚い支援が受けられ、こうした取り組みが移住を後押ししているとみられる。

 また、テレビ朝日の番組「ニッポンのココからココ!  移住した女たち」(不定期放送)など、移住者をテーマにした番組も制作されており、関心も高まっていることがうかがえる。最近では、5月28日にバラエティ番組「その他の人に会ってみた」(TBS)が放送され、都会を捨てて田舎で暮らす女性の生活を追っている。

 その番組で紹介されたのが、横浜から福岡県糸島市に移住した畠山千春さん(33)だ。畠山さんは、埼玉県入間市生まれ。中学、高校と地元で過ごし、卒業後は東京都内の大学へ進学。1年間の留学を経て、横浜のベンチャー企業に就職するも6年後に退職、糸島市へ移住することを決めた。現在はパートナーとシェアハウスを運営しながら、自給自足の生活を送り、理想を実現している。

移住に失敗する人の特徴とは? 

 しかし、一方で「移住先で孤立した」「思っていた場所とは違った」など移住先で苦悩する声もあり、移住に躊躇する人も多い。当たり前のことだが、移住にはデメリットもあり、それなりのリスクが伴う。そこで畠山さんなど多くの移住者に取材し、書籍『移住女子』を刊行している「灯台もと暮らし」元編集長の伊佐知美さんに、移住に失敗する人と成功する人について聞いた。

「結局のところ、移住の成功と失敗の分かれ目は人それぞれ。移住者自身の人柄や、移住後の振る舞い方などもある。しかし、たくさんの事例を見てきて感じるのは、やはり場所選びと、しっかりした下調べの有無が大きく影響しています。
 地方都市へのIターン、地元へのUターン、中規模都市へのJターン、田舎、限界集落へのIターンなどなど、移住の方法や移住先の規模によっても大きく異なる。
 また、移住者呼びこみに積極的な自治体でも、移住者第1号なのか、それとも移住者の先輩や地域おこし協力隊の卒業生がたくさんいる段階なのかなど、移住に対する成熟度によっても状況が変わります」(伊佐)

 移住後に理想的な生活を実現できる人は、下調べに多くの時間を費やしている、と伊佐さんは言う。糸島市に移住した畠山さんも、その前段階で千葉県いすみ市に引っ越し、農作業技術の習得や狩猟免許の取得、独立後の働き方など、少しずつ準備していくことで移住を実現した。

 畠山さん曰く、「スライド式移住」。土地の二段階移住だけではなく、働き方や暮らし方も、少しずつ変えていくスタイルだ。では、移住先で失敗しやすい人はどんな人なのか? 

「どんな人が失敗しやすいのかというと、移住の理想像を固めすぎ、それを知らず知らずのうちに周囲に押し付けてしまう人です。
 たとえば地域との関係を築く前の段階で持論を展開してしまい、結果として孤立し、地域から出て行ってしまう人。あるいは『田舎でカフェ(ショップ)経営が夢だったんです!』とキラキラした目でやってきて、既存の起業マニュアルを真似した結果、集客が上手く行かず、意気消沈し店をすぐにたたんでしまう人などです。
 あとは『ただのんびりと暮らしたいだけだし』と地域の大切にしている行事やまつりごとに全く無関心・無参加な人も、地域との関わりが薄くなり、孤立してしまうことが多いようです」(伊佐)

 伊佐さんの話によると、地域の特性を理解しないまま移住し、自己中心的な振る舞いによって地域住民から敬遠されたり、地域性に合わない経営になってしまったりして自滅していくパターンがあるという。

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最終更新:7/1(月) 17:01
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