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冨安健洋、堂安律がもう注目銘柄。藤田俊哉が知る欧州移籍市場の今。

6/26(水) 17:31配信

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 ヨーロッパのフットボールシーズン終了と同時に過熱する移籍マーケット。その第1弾はすでに大きなニュースになったエデン・アザールのレアル・マドリーへの移籍だった。

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 このような知らせは多くの国での移籍期限の最終日、8月31日まで続く。その間、様々なニュースが飛び交い、シーズンオフではあるが人々はフットボールから目が離せない日々を過ごすことになる。

 アザールのような大型移籍ばかりでなく、今後は他にも大小さまざまな移籍が成立していく。その中には多くの若い選手の移籍も含まれ、話題の中心にもなっていくだろう。

 こうした流れは、ヨーロッパに限らない世界的な方向性だと考えていい。

 20歳前後の選手が、これまでなら想像も及ばないようなスケールの移籍金をクラブに残す時代となっている。それが財源となり、クラブ経営に大きな影響を与えることになるのだ。

 そのため、これまで以上に日本からも多くの若手選手が海外へと渡っていくことが予想される。イメージとしては、国際移籍が可能となる18歳で選手を獲得し、2、3シーズンはクラブで試合経験を積ませる。その活躍によって20歳前後でビッグクラブへ移籍していくというかたちだ。

若きアヤックスが象徴する移籍市場。

 今のアヤックスは、まさにその典型だ。

 チームの中心選手として大活躍したマタイス・デリフト。19歳の若さでキャプテンを務めた彼には、多くのビッグクラブからのオファーが届いているようだ。中盤の要の22歳、 フレンキー・デヨングはバルセロナへの移籍が発表されている。

 他にもトップ下でゴールを量産したドニー・ファンデベーク、ブラジル人のサイドアタッカー、ダビド・ネレス、デンマーク人ストライカーのカスパー・ドルベアなど多くの若手選手が活躍し、チャンピオンズリーグで旋風を起こした。いずれも21、22歳である。

コーチとして対戦して強烈な印象。

 彼らの多くはクラブのアカデミーで育てられた選手だが、18歳という若さにして多額の移籍金でアヤックスに加入した選手もいる。アカデミーで育てられた選手たちは、アヤックスの哲学を学び、日々成長していく。

 18歳で国際移籍した選手は、そのポテンシャルを生かしてU-19やヤングチームでトレーニングし、オランダ2部リーグで試合経験を積む。そうしてトップチームで活躍するための準備をするのだ。

 今シーズンの快進撃によって、その過程がこれまで以上に注目されることになったアヤックスだが、このスタイルそのものがクラブの歴史となり哲学となる。

 名前を挙げた選手たちには、私がVVVフェンロでコーチをしていた時代に対戦相手(ヤング・アヤックス)として強烈なインパクトを受けた。

 当時は2部にあたるジュピラーリーグ所属だったが、彼らは翌シーズンにはトップチームへ昇格していった。ただこのこと自体、さほど珍しいことでもない。ヨーロッパの頂点を争う舞台で活躍するまでの早さには正直驚かされるが、こちらはこれくらいスピード感で進んでいると考えたほうが良いかもしれない。

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最終更新:6/26(水) 20:36
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