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全米OPは松山英樹を除き予選落ち。国内選手に足りない海外での経験。

6/26(水) 7:01配信

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 スーパースターが同じ空間、それも息遣いが分かるほどに近くにいたら、どんな思いがするだろう。

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 6月、カリフォルニア州ペブルビーチで行われた全米オープン。大会初日、コース内に設けられたウォーミングアップルームで今平周吾はスタートに備えて汗を流していた。

 隣にいたのはタイガー・ウッズ。親しげに言葉を交わすことはなくとも、その情景はひとつのタイトルを争う、同じフィールドにいることを大いに実感できるシーンに違いない。

 ただ、その数日後、“やっぱり住む世界が違う”と感じてしまうことになったのだろうか。目の前にそびえ立つ高い壁を越えられない、もどかしさを想起させる要素になるのだろうか。

日本勢が軒並み苦戦した全米OP。

 ゲーリー・ウッドランドのメジャー初優勝で幕を閉じた全米オープンで、日本勢は苦しんだ。4人が出場し、決勝ラウンドに進んだのは米ツアーを主戦場にする松山英樹ただひとり。日本での地区予選会を通過して本戦出場を果たした堀川未来夢、市原弘大、そして今平は予選落ちとなった。

 2017年以降のメジャー11大会(今年は7月の全英オープンを残している)で、予選を通過したのが松山だけだった、という試合は5回ある。

 数年前に比べ、欧州ツアーやアジア下部や中国など、海外に出向く日本人選手は増加傾向にあるが、メジャーへの出場権が豊富に用意されている日本ツアーメンバーの大舞台での活躍がどうも限られている。

 日本ツアー選手権森ビル杯でツアー初優勝を飾り、翌週の全米オープンに乗り込んだ堀川はペブルビーチGLを体験するなり、キャリア最高の数日間の余韻に浸る気はさらさらなくなった。これが初めてのメジャーどころか、米国での試合もキャリアで初出場。ラフの芝質の違い、フェアウェイの激しい起伏、海風の重たさに面食らった。

堀川、今平にあった“5打”のギャップ。

 堀川が開幕前日に頭に描いた具体的な数字はどうだったか。

 「スコア的にはパープレーで回ったら優勝できるのかなというような……。予選カットラインも7オーバーくらいじゃないかなというイメージがあります」

 その予想は苦々しくも、現実とはかけ離れたものになった。実際の優勝スコアは通算13アンダー。そして2日目終了時点、36ホールの予選カットラインは2オーバーで、予想とは“5ストローク”のギャップがあったことになる。

 堀川は6オーバーで予選落ちした。第一に痛感したのはパワーの差。

 「今まではPGAツアー(の中継)を見ても、『気候の条件で、飛距離が出ることもあるんだろう…』なんて考えていたんですけど、実際に一緒に回ってきてみたら、40ヤード、50ヤードと置いていかれる。海外選手はスケールの大きさが違う」と実感した。

 2日間で8オーバーだった今平はメジャー6試合目でまたも決勝ラウンドに進むことができなかった。同学年の堀川の“日本ツアーだったら”カットラインは「7オーバー」という意見に「そんなもんじゃないですかね……」と同意した。

 「行けそうな気もするんですけど、普通にやらせてくれない。こっちでは絶対に何回かは“事件”が起こる、みたいな感じがある」

 昨年の日本ツアーの賞金王でさえ、なかなか壁を越えられない。これは彼らのゴルファーとしてのスキルやパワーの差だけが問題なのか――。

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最終更新:6/26(水) 8:05
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