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久保建英がバルサを選ばなかった理由。 世界一の育成組織がグラグラだ

6/26(水) 6:37配信

webスポルティーバ

なぜ、久保建英はバルセロナではなく、レアル・マドリードを選んだのか。それは自然に湧きおこる疑問だろう。

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 久保にとって、バルサは少年時代を過ごした"愛着あるクラブ"だ。退団後も、毎年暮れになるとかつてのチームメイトと再会し、成長を確かめ合い、関係者とも親交を深めていた。復帰することはFC東京入団時から既定路線で、移籍交渉も続けており、今年2月にはスペイン国内のメディアで契約内定が伝えられたほどだ。

「来シーズンのバルサBには、久保のチームメイトが数多く昇格する。すばらしいスタートになるはずだ」

 スペイン人記者も太鼓判を押していた。バルサは徹底的なボールゲームを信奉し、人とボールの動きに特殊なオートマチズムがあるだけに、新入団選手は戸惑うものが、バルサ育ちの久保にはむしろ利点だった。

 これだけの材料があるにもかかわらず、久保はバルサではなく、レアル・マドリードを選択したのだ。

 真っ先に挙がる理由としては、待遇面の違いがあるだろう。

 バルセロナが久保に出したオファーは「年俸25万ユーロ(約3000万円)、バルサB登録の契約」と言われている。一方、レアル・マドリードとの契約は、主だったスペインメディアによると「年俸100万ユーロ(約1億2000万円)、トップチームとカスティージャ(レアル・マドリードB)で登録」というもの。ふたつの条件の差は明白だ。

 率直に言って、バルセロナ側は「バルサ育ちの久保はバルサに戻るはず」と、たかをくくっていたのだろう。年俸25万ユーロというのはバルサBの有望選手の上限で、それ自体は正しい判断にも映る。チーム内に不公平感が出るのは不都合だろう。しかし、移籍金のかからない久保に対しては、特別な手を打つべきだった。

 そもそも最近のバルセロナは、チームスタイルを支えてきた下部組織「ラ・マシア」を軽視する傾向がある。

 バルサは下部組織からの一貫した攻撃戦術で世界に君臨してきた。しかし今や、その方向性を見失いつつある。

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最終更新:6/26(水) 6:37
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