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キャンプ動画が大当たり 貫き続けるヒロシに「ジャワティ」共鳴

6/26(水) 6:00配信

日経クロストレンド

ヒロシさん直撃「湯気が出ているのが“萌え”ポイント」

Q. 今回、ジャワティのキャラクター依頼があり、どのように思われましたか。

A. ヒロシ 発売当時、まだ17歳で熊本で「おしゃれな飲み物が出てきた」と思っていた。まさか30年後イメージキャラクターになるとは夢にも思いませんでした。

Q. 大塚食品の担当者はヒロシさんの姿勢に共感したということですが、ヒロシさんからジャワティへの思いはいかがでしょうか。

A. ヒロシ 僕は「ヒロシです」を15年続けてきたけど、ジャワティはその2倍、中身を変えずに貫いている。大変な苦労があったんじゃないかと思う。自分の生き方に疑問を持つときもあったが、ジャワティを見習ってこのまま続けていきたい。

Q. いつもの動画撮影とは違って意識した点はありますか。

A. ヒロシ 普段通り作っているつもりですが……、やはりちょっと力が入り過ぎているところがありますね(笑)。いつもより丁寧です。普段はキャンプのついでに動画を撮っているというスタンス。目の前のたき火を撮りたいと思えば、カメラのスイッチを入れる。(今回は)たき火を撮ろうと意識した。撮り逃しのないように気を付けました。

Q. 商品の出し方なども意識された?

A. ヒロシ そうですね、やっぱりそこは難しかったですよね。

Q. 動画のプロットはすべてヒロシさんに一任されていたんですか?

A. ヒロシ 基本的には。いつもは撮れた分だけで編集しているので、5分だったり20分だったりするのですが、今回は目安の時間を決めて撮りました。

Q. 行き慣れた場所で撮影されたのでしょうか。

A. ヒロシ 前に一度だけ行って良かった場所をチョイスしました。静岡のキャンプ場で、特別に許可をもらって通常のキャンプ地から外れた場所で撮らせてもらいました。そのほうがよりワイルドな感じがしていいなと。

Q. ジャワティは表現しやすかったですか?

A. ヒロシ そうですね。紅茶と聞いて、すぐに「やかん(火にかけられるアウトドア用の水筒)で沸かそう」と思いました。そのまま飲むときもありますが、キャンプに行くと沸かしたいという衝動に駆られるんですよ。

Q. やはり火を使いたい?

A. ヒロシ そうなんですよ(笑)。湯気が出ているのが“萌え”ポイント。やかんを火にかけると、シュンシュンシュンシュンと音がして、湯気が出るじゃないですか。それを耐熱のグローブで握って、ステンレスのマグカップに注ぐときに、ジュジュジュッとなってまた湯気が上がる。そこはマストでやろうと思っていました。

Q. シズル感も出せるという点では、お茶は良かったですね。

A. ヒロシ ええ、やっぱりキャンプに合わない商品ってあるじゃないですか。極端に言えば、大きな4Kテレビなんかは(PRするのは)無理ですよね(笑)

Q. キャンペーン動画ですが、これまでの世界観は譲れないという思いはありましたか。

A. ヒロシ 相当強いです。例えば香水をPRしてほしいと言われても無理がありますし……。自分の世界観に沿ったものしかできません。

Q. 商品が押しつけがましくなくかなり自然に入り込んでいますが、意識して作られましたか。

A. ヒロシ もちろん、意識はしています。(とはいえCM動画という)その辺りのさじ加減は難しかったですね。

Q. かっこいい動画ですが、本当に今回も1人で撮られたんですか?

A. ヒロシ 本当です。逆に誰かにいられるとあの静けさがでないんです。カサっと音が鳴っただけでも撮り直しなので。さっきの「ジュジュジュッ」を撮りたいとき、ミシッと聞こえたらもう使えないんですよ。ですから、誰もいない状況を作ってもらいました。

 管理棟などの人工物を映さないというのも普段から心がけています。できるだけキャンプ場じゃなさそうな雰囲気にして、ワイルド感を演出したい。とはいえ、本当は振り返れば家があったりするんですが、できるだけ野に放たれた浮世離れな感じを表現したい。

Q. 普段からキャンプでは紅茶を飲まれますか。

A. ヒロシ 僕はお酒が飲めないので、お茶とか紅茶とかになります。ソロキャンプ仲間はみんな酒を飲んでるんですけどね。今では仲間は9人くらいで、みんなYouTube始めたんです。

Q. YouTubeは開拓しがいがありますか。

A. ヒロシ ……僕にとっては、ありますね。

 チャンネル登録者数が多くなってきているのですが、あれは僕はたき火とか、「ここが僕の萌えポイントなんだ」っていう(自分の趣味嗜好で発信している内容に共感してくれている)。極端にいえば、たき火だけを3分間撮っている動画もある。基本的に(世の中の)9割の人は興味がない。でも、残り1割、もっと少ないかもしれないけど、そんな人たちにはすごく響く動画なんです。

 そういうのは普通のメディアでは扱ってもらえない。それが今は自分でできるというのが僕にとっては非常にありがたいし、助かっています。

Q. コアな視聴者に向けてキャンペーン動画を打っていくというのは影響力は期待できそうですか。

A. ヒロシ そうあってほしいと思います。どの程度響くかは……。僕、毎回分からないんですよね、YouTubeのツボが。動画でも再生回数が違うんです。力をすごく込めても伸びなかったり、適当に作ったものがぐんと上がったり。まだまだ分からない世界です。手ごたえについては予測できないですね。

北川 聖恵

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最終更新:6/26(水) 8:50
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