ここから本文です

会社がなくなっても仕事に困らないために身につけるべき三つのスキル

6/27(木) 12:06配信

PHP Online 衆知(THE21)

AIが人に取って代わる時代がすでに到来!

「AIの進化によって人間の仕事が奪われる」と盛んに言われているが、実際に、その状況は進行しつつある。しかも、たとえ大企業に勤めていても、「定年まで安心」とはとても言えない時代だ。仕事を失うことなく働き続けるためには、どんな勉強をし、スキルを身につけるべきなのか。『文系が20年後も生き残るためにいますべきこと』などの著書がある岩崎日出俊氏に聞いた。

AIはすでに人の仕事を奪いつつある

 平成後期から始まっていたビジネス界の大きな変化。令和は、それがさらに本格化する激動の時代となるでしょう。

 変化の筆頭に挙げられるのは、AIの進化です。人の仕事がAIに取って代わられる事態は、今も着々と進んでいます。

 みずほ銀行では、電話での問い合わせにIBMのAI「ワトソン」が対応しています。電話口で話すのは人間のオペレーターですが、オペレーターの目の前には画面があり、そこにAIが映し出す答えを読み上げているだけです。

 雑誌の編集も例に漏れません。すでに一部では誌面レイアウトをAIに組ませていますし、いずれは、AIが過去の売上げデータを分析して、売れる特集のテーマを判断するようになるでしょう。事務系の業務だけでなく、考える業務の多くも、機械の領分になりつつあるのです。

「居心地のいい会社」にいる人は要注意!

 また、企業内で行なわれる業務だけでなく、企業自体にも、大きな変化の波が押し寄せています。

 新聞紙面には、連日、企業買収の記事が載っています。大企業が一部の事業を切り出し、ファンドから資本を入れて独立させる、「カーブアウト」も増えています。ソニーがパソコン事業の「VAIO」を手放したのは、カーブアウトの代表例です。

 その部門にいる社員は、大企業に入社したつもりが、ある日突然ベンチャー企業の社員になり、さらには人員削減の対象にもされかねない立場になります。大企業に属することが、まったく安心材料にならない時代になったのです。

 特に注意を促したいのは、「居心地の良い組織」に身を置く人たちです。

 私はかつて、日本興業銀行(興銀)に属していました。日本長期信用銀行(長銀)や日本債券信用銀行(日債銀)と同じく「長期信用銀行法」で守られ、都市銀行のようにあくせく預金集めをする必要がなかった銀行です。そのため、居心地の良い「ぬるま湯」と化していました。競合を意識することも少なく、挑戦する姿勢も薄れがちになっていたのです。

 私は45歳でこの環境から飛び出し、外資系投資銀行に移りましたが、その後、長銀も日債銀も破綻し、興銀も第一勧業銀行、富士銀行との経営統合を余儀なくされました。大転換の中で苦労した元同僚は数知れずいます。

 属する組織が安泰だとか、居心地が良いと感じるなら、逆に危機感を覚えたほうがいいでしょう。それは、とりもなおさず、「会社がなくなったとき」への備えが足りていない兆候なのです。

1/3ページ

最終更新:6/27(木) 13:03
PHP Online 衆知(THE21)

記事提供社からのご案内(外部サイト)

THE21

PHP研究所

2019年8月号
2019年07月10日発売

630円(税込)

【総力特集:キャリアが拓ける!稼げる資格】キャリアに活かせる資格の選び方、また、どのように勉強すれば合格に近づけるのかを紹介する。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ