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高田馬場に登場! 身体にも◎ ケースに山盛り「昆虫食自販機」

6/27(木) 7:08配信

FRIDAY

ガコン――街角でよく見かける赤い自販機のボタンを押すと、缶と同じ形をした透明のケースが転がり落ちてきた。ケース内には銀色の袋が詰め込まれており、袋の表面にはコオロギ、バッタなど昆虫の写真がプリントされている。中には乾燥した昆虫が山盛りに入っていた。これぞまさに「昆虫食」自販機である。

【閲覧注意】「米とサーカス」厳選の昆虫メニュー

今年の4月末に都内に現れたこの自販機は、東京都新宿区の高田馬場駅から徒歩1分、鹿や猪などの獣肉専門の料理店「米とサーカス」の店前に設置されている。この自販機が店の近くの早稲田界隈で話題になっているのだ。設置の経緯について、運営会社の広報を務める宮下慧さんが説明する。

「当店では’16年から昆虫食材を扱っていますが、ここ数年は人気が上昇し、(メインメニューの)獣肉以外にも昆虫食目当てのお客様も来店します。そこで、もっと気軽に食べてほしいと思い自販機を作りました」

昆虫食ブームが到来しているとはいえ、昆虫はまだまだゲテモノ扱いされやすい。そもそも自販機で昆虫食材を買う人はいるのだろうか。

「1日10個ほど売れています。売り切れることも多いんです。1000円の商品は昆虫をそのままの形で乾燥させて塩を振ったもので、虫そのものの味を楽しめますね。800円の商品はコオロギをローストして味付けしたもので、3種類の味があります」(宮下さん)

店内でタガメやゲンゴロウを試食してみた。タガメは外の殻が堅いため、ハサミでお腹の殻を裂いて食べる。薄緑色をしたお腹の肉はショリショリした食感で、塩気のなかにフルーツの風味がするという変わった味だ。

「系列店ではゴキブリを提供していますが、新鮮な野菜と果物しか与えない愛情あふれる飼育をしているので、とても美味しくて人気ですよ。しかも、昆虫食は健康にもいいんです。今特に注目されているコオロギはタンパク質が豊富で脂質が少なく、理想の食材ですね」(宮下さん)

しかも、昆虫食は美味しいだけでなく人類を救うという。『昆虫は美味い!』(新潮新書)などの著者である昆虫料理研究家の内山昭一氏はこう話す。

「’13年に国連の機関が、食糧問題を解決する手段として昆虫食を推奨する報告をしました。ウシやブタより少ない飼料で生産できることや、温室効果ガスの排出を抑えられることなどが知られています。今後、昆虫食の重要性が人々に認識されていけば、スーパーでは肉や魚の隣に昆虫が置いてあり、ファミレスのメニューにも昆虫料理がある。そんな未来が10年以内に訪れるでしょう」

世界人口は増え続け、人類の食糧不足が叫ばれる昨今であるが、昆虫食が普及すれば、この問題は一挙に解決するかもしれない。

『FRIDAY』2019年6月28日号より

最終更新:6/27(木) 7:08
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