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Jグローバルアンバサダー就任会見で、ジーコとブッフバルトが “ビッグクラブへの移籍”に警鐘!!

6/27(木) 21:12配信

SOCCER DIGEST Web

「自国リーグで経験を積んでから行くべきだ」

 6月27日、都内のJFAハウスで「Jリーググローバルアンバサダー」就任会見が行なわれ、鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務めるジーコ氏、そして元浦和監督のギド・ブッフバルト氏が出席した。

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 今回のグローバルアンバサダーには、両氏のほかに、元ブラジル代表でジュビロ磐田に在籍していた“闘将”ドゥンガ氏、元柏レイソル所属で韓国代表監督も務めた洪明甫氏が就任することが発表された。

 会見に同席した村井満チェアマンは、海外でも強固なネットワークを持つレジェンドとの再タッグに、「Jリーグのグローバル化を進めていくために力をお借りして、世界にJリーグをPRしていきたい」と語った。

 ちなみに両氏は、先日行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のラウンドオブ16の広島対鹿島、そして蔚山現代対浦和のゲームを観戦。それぞれ鹿島と浦和がベスト8に進出した姿を見守ったという。

 浦和戦を観戦したブッフバルト氏は「韓国リーグで3位のチームを相手に、浦和はレベルの高いサッカーができた」と古巣を讃えた。

 一方のジーコ氏は「タフなゲームだった。幸い勝利できたが、鹿島は故障した選手が多く、継続して同じチームでプレーできないという問題を抱えており、正直この先は心配です」と語った。ただ、「浦和とは準決勝で当たると思うので、覚悟しておいて(笑)」とACLでの同国対戦を仄めかし、ブッフバルト氏を”牽制”することも忘れなかった。

 その後のトークショーでは、「日本人選手の海外移籍について」がテーマに。そこで両氏は「ヨーロッパ移籍」に、警鐘を鳴らした。

 ブッフバルト氏は「昔から海外でプレーする日本人選手をよく見ているが、最近は若い選手が、いきなりビッグクラブへ移籍する傾向が強いように思う。けれど、ヨーロッパで経験を積むために向かった場所で試合に出られず、ベンチにも入れない状況はいかがなものか」と語った。

「経験値は、試合に出ることで積むことができ、そこで選手として成長できる。移籍は、クラブの名前に惑わされることなく、自分が成長できるかどうかを見極めて決めてほしい。理想の例はマコト・ハセベ(長谷部誠)だ。彼が最初に渡ったクラブはビッグクラブではなかったけれど、彼は着実にステップアップし、今やヨーロッパ中からリスペクトされる存在になった」

 この意見に、ジーコ氏も呼応。「ブラジルでも同じような例が多発している。未熟なままヨーロッパに渡り、生活習慣にも文化にもなじめないまま、継続的なプレーができなくなる。ベンチ入りもできずにヨーロッパに“居る”。これは何の意味があるのか。若い選手は、自国リーグで経験を積んでから外国に行くのが望ましいと思う」とコメントした。

 バルセロナの下部組織で育った久保建英はこの例には当てはまらないかもしれないが、10代、20代前半の選手がヨーロッパのビッグクラブに“青田買い”されるも、伸び悩んでしまうケースは、日本以外でも議題に挙がるようだ。

 さらに、ブッフバルト氏は「Jリーグは、中国(スーパーリーグ)のようなミスを繰り返さないでほしい」とも延べた。

「世界の素晴らしい選手を招いて、リーグでプレーしてもらうだけでいいのか? その視点に捉われないで欲しい。彼らが自国リーグのために一緒に何をしてくれるのか、何を残してくれるのかということまでを考えて、オファーするべきだ。自国リーグにビッグネームが来るということだけに満足していては、決して何も変わらない」

 Jリーグのクラブやファンが、世界的なレジェンドたちの金言に学ぶことはまだまだ多いと言えそうだ。

取材・文●熊介子(サッカーダイジェストWeb編集部)

最終更新:6/27(木) 21:30
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