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ユーモア? 「大阪城のエレベーターはミス」首相発言にSNS上で批判も、専門家は?

7/2(火) 6:40配信

オトナンサー

 20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の夕食会で、安倍晋三首相が「大阪城復元時にエレベーターをつけたのは大きなミス」という発言をしたことに対し、バリアフリーなどの観点から批判の声が上がっています。障害者差別解消法の制定に携わった識者に聞きました。

「ジョーク」と捉える向きもあるものの…

 安倍首相の発言は、6月28日に開かれた夕食会の中で出ました。大阪城の歴史に触れ、「150年前の明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失しましたが、天守閣は今から約90年前に16世紀のものが忠実に復元されました」という説明に続けて、「しかし、一つだけ大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました」と述べたのです。

「忠実に復元したつもりだったのに、一つだけ現代の技術を使ってしまった」という趣旨の「ジョーク」と捉える向きもありますが、車いす利用者をはじめとする身体障害者や高齢者のためのバリアフリー設備設置を「大きなミス」と表現したことになります。

 障害者差別解消法の策定に携わった、熊本学園大学の東俊裕教授はオトナンサー編集部の取材に、「なんでそんなふうに言ったのか…障害者のバリアフリー問題について、問題意識を持っていないのでしょう」と指摘します。

 ジョークと捉える声があることについて、東教授は「悪気がないからいいという話ではなく、こうした問題について、問題意識も考え方も持っていないということが問題。(首相の)政治姿勢の中で、障害者の医療やバリアフリーの問題や社会的障壁の問題について、考え方も意識も持っていないのだと思います。障害者が今どんなに大変なのか、ほとんど意識がないのでしょう」と批判しています。

 ちなみに、SNS上では「(復元した)1931年にエレベーターをつけた先見性をむしろ誇るべきでは」という声や、そもそも天守閣が鉄筋コンクリートで造られていることを踏まえて「コンクリートで造ったのはミスだった、と言えばウケたのに」という声がある一方、「ユーモアさえ認めないのはどうなんだろう」と安倍首相を擁護する声もありました。

オトナンサー編集部

最終更新:7/2(火) 9:43
オトナンサー

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