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つながりを生む、人間の「野性の能力」

7/4(木) 17:40配信

コーチ・エィ

コーチの仕事をしていると、新たな能力を開発すること以上に、「本来備わっているにも関わらず、何らかの理由で発揮されてない能力」にも強い興味を惹かれることがあります。

例えば、誰かと協力しチームや組織で働くときに必要な「互いに理解しあい、信頼しあい、協調する能力」を、私たちはどれだけ発揮できているでしょうか。

厳しい生存競争を生き抜いてきた人間にとって「人とつながり、協調する能力」は、数百万年もの長い月日をかけて備えてきた武器であり、一人ひとりのDNAにしっかり埋め込まれているものだと考えることが出来ます。

私たちは、この自分に備わった「野性の能力」といえるものを、どこまで発揮することが出来ているでしょうか。もしくは何らかの理由で、十分発揮できずにいるのでしょうか。

野性の能力が封印されている兆候

みなさんにも、上司や部下、同僚など日々関わる機会が多くあるにも関わらず、本当はもっと分かり合えるはずだと感じる人いませんか。もっと心開いて接すればより良い関係になれると分かっていながら、なかなかお互いの距離を縮められずにいるような人です。

その様な人たちともっといい形でつながることが出来たら、自分も相手のパフォーマンスも今以上に上がり、チームももっといい状態になるだろうと容易に想像できたりします。

そんな風に感じるとき、自分に備わった「野性」がうまく発揮できていない兆候のように私は考えます。

情報化社会がもたらした環境の変化

京都大学の総長でゴリラ研究第一人者のである山極寿一氏は、近年の環境変化を以下の様に言います。

「情報機器の発展により人々が脳で繋がるようになると、視覚と聴覚に基づくコミュニケーション空間が大きく開けた。人々の繋がりあう可能性は広がったが、信頼できる人の輪はかえって小さくなった」(※)

私たちは世界を知覚するために、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚という五感を活用します。

インターネットやスマートフォンは、私たちが日々膨大な量の情報に触れることを可能にしましたが、これらの情報は視覚と聴覚に伝わる情報です。

オフィスでは、私たちのコミュニケーションは視覚と聴覚によるものが中心になっています。メールに費やす時間は視覚が主に使われています。誰かと対面で話していても活用されるのは主に視覚と聴覚でしょう。

肌の大部分を衣服で隠し、体臭はしっかり洗い落とす。また、人前で舌を出すようなことはめったにありません。

現代のコミュニケーションにおいて、私たちの臭覚も、触覚も、味覚もほぼ封印されていると言っていいかもしれません。そしてインターネットやスマートフォンといったツールによりその傾向はより強まっていくと考えます。

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最終更新:7/4(木) 17:40
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