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「学習行動」はRNAを介して子孫に遺伝する:線虫の研究から明らかに

7/5(金) 19:11配信

WIRED.jp

線虫の遺伝メカニズムは人間にも当てはまる?

「これが人間にも当てはまるかどうかは、いまだにわからないと強調しておかねばなりません」と、レシャヴィ博士は念を押す。「もしそうなら、このメカニズムのさらなる研究は、医学において実用的な意味をもつことになるでしょう。多くの病気には、エピジェネティックに遺伝するいくつかの要因があるのかもしれません。よりよい診断方法や治療法を設計するには、型にはまらない形態の遺伝を深く理解することが必然となります」

これらの発見は、遺伝や進化に関するわたしたちの理解に大きく貢献することだろう。線虫という小さくシンプルな生物の遺伝的メカニズムは、環境に適応するための「学習」が、子孫の生存にかかわるほどの影響力があることを教えてくれる。

われわれの祖となったすべての生命は、このように「経験」という名の環境適応方法を、RNAを通じて後世に伝えてきたのかもしれない。おそらく生物は、生存に有利な体験をゲノムに綿々と蓄えながら多種多様に進化し、現在のような豊かな生態系をつくり出してきたのだ。

SANAE AKIYAMA

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最終更新:7/5(金) 19:11
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