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ファッション界のダ・ヴィンチ、マリアノ・フォルチュニを知っていますか?

7/6(土) 11:55配信

Casa BRUTUS.com

1900年代前半のイタリアでファッションデザイナーとして、染色家、画家、写真家、舞台美術デザイナーとして活躍した多才な芸術家の大回顧展が日本初開催。この機会をお見逃しなく!

〈三菱一号館美術館〉で、マリアノ・フォルチュニ(1871-1949)に焦点をあてた日本で初めての本格的な回顧展が開催される。

フォルチュニはグラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで創作活動を行ったファッションデザイナーである。20世紀初頭に日本から輸入した最高級の絹を鮮やかな色に染め、繊細なプリーツを施したドレス「デルフォス」を制作。ゆったりと女性の体の美しさを際立たせるシルエットに魅せられ、ルイーザ・カザーティ、エレオノーラ・ドゥーゼ、イザドラ、ダンカン、イダ・ルビンシュタイン、ペギー・グッゲンハイム、スーザン・ソンタグら、時代を代表する女性たちがこぞって身につけた。「デルフォス」が女性たちをコルセットから解放したのだ。

ファッションの分野で成功したフォルチュニだが、写真、絵画、デザインなど、あらゆる芸術分野で才能が開花した。さらには10代でリヒャルト・ワーグナーの歌劇に魅せられたことから、劇場設計、舞台照明、舞台衣装も手がけるようになる。中でも舞台用に作った照明をインテリア向けにデザインし直した《フォルチュニ・ランプ》は今も世界中で愛されている名作だ。カメラの三脚にヒントを得た脚部は、写真家としても活躍していた彼らしいアイデアである。スペインでも高名な芸術家一家に生まれ、広い分野で才能を発揮した彼は、魔術師や錬金術師とも呼ばれた。

本展は、彼の邸宅兼アトリエを美術館として公開しているヴェネツィアの〈フォルチュニ美術館〉の協力により実現した。展示作品は絵画、写真、型紙、照明、ドレス、コートなど。同館所蔵作品はすべて日本初公開となる。20世紀初頭に生きた芸術家のあふれる才能を堪能しに、ぜひ会場を訪れてみて。

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最終更新:7/6(土) 11:55
Casa BRUTUS.com

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