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乃木坂46 齋藤飛鳥×与田祐希に聞く、ドキュメンタリーの舞台裏「変化がマイナスだとは思ってない」

7/6(土) 7:03配信

リアルサウンド

 乃木坂46のドキュメンタリー映画『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』が公開された。同作は、前作『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(2015年公開)から4年ぶりとなるドキュメンタリー映画。初となるシングルミリオンセールスや日本レコード大賞受賞など大きな飛躍を果たした2017年から、史上初の神宮球場と秩父宮ラグビー場の2会場同時ライブ開催と日本レコード大賞連覇を達成した2018年、そしてエース・西野七瀬の卒業公演を経て、“令和”という新時代を迎えた2019年までが、多くの貴重映像とメンバーたちの証言と共に描かれていく。

【写真】与田祐希を後ろから抱きしめる齋藤飛鳥

 同作で主要人物として取り上げられている齋藤飛鳥と与田祐希。与田はこれからを担う3期生、齋藤は乃木坂46のエースとして、それぞれのグループに対する思いや等身大な姿が映画の中には収められている。そんな二人が今だからこそ思う乃木坂46の魅力とは? ドキュメンタリーの制作エピソードとあわせて聞いた。(編集部)

■与田「西野さんはお姉ちゃんみたいな存在」

ーードキュメンタリーを観ての率直な感想は?

齋藤飛鳥(以下、齋藤):客観的に見て、良いグループですよね。メンバーが自分の考えを話しているシーンを見た時は、意外とみんな乃木坂46のことをしっかり考えているんだなと思いましたし、強い意志を持った人たちの集団に私も入れて良かったなと改めて思いました。

与田祐希(以下、与田):『悲しみの忘れ方』を見ていた頃に感じた、乃木坂46の好きなところや良さを改めて感じることができました。前作が公開された時、私は普通の中学生だったので、今回自分も映像の中に入れることが嬉しかったし、不思議な感じもありました。

ーー撮影時の印象は?

齋藤:1年半くらい色んな現場に来ていただいたんですけど、すごく自然だったというか。私たちも何を撮っているのかわからない状況だったし、どういう風に使われるのかもわからなかったので、ドキュメンタリーだからこうしよう、みたいな意識はなかったと思います。実際に見て、私はここも撮られていたんだっていう驚きもありましたね。

与田:私も、ある日突然ドキュメンタリー映画を撮っていると聞いたので、本当に自然な姿を撮っていただけたのかなって思います。

ーー映画の冒頭では、乃木坂46の仲の良さがピックアップされていました。

齋藤:なんか、ちょっと怖いですよね(笑)。

与田:飛鳥さんは、桃ちゃん(大園桃子)に髪を食べられてましたよね(笑)。

ーーメンバー同士がどこかしらで触れ合っているというか。

齋藤:私も自然に触っちゃうことはあるんですけど、もう8年目なのにそういう触れ合いが全然変わらない。むしろ増してるぐらいで。本当にみんなの距離感が近いので、どうやってその関係性が作られていったんだろうっていう怖さもあるし、私もその一員になっていることが昔の自分からしたら不思議でしょうがないです。

与田:私も学校に通っている時は仲良しグループみたいなものに入ったことはなかったし、乃木坂46に入るまでは人にくっつくようなタイプじゃなかったんですよ。でも、ドキュメンタリーを見てて、私ってこんなにくっついてるんだって(笑)。

ーー与田さんが西野七瀬さんに身を寄せているシーンも印象的でした。西野さんが与田さんについて語るシーンなどを見て、どんな印象を受けましたか?

与田:今までも二人の取材の時とかに、私のことを話してくれるのはすごく嬉しかったんです。ドキュメンタリーで西野さんが話してくれているのを見て、朝からダバーって泣きました。あぁ、西野さんに会いたいなって。

ーー西野さんの口から卒業の発表があった時の気持ちはどうでしたか?

与田:あの時は想像もしていなかったので、驚きと寂しさの両方がありました。それからずっと引きずって泣いていましたし、いなくなってしまうって会うたびに悲しくなっちゃって。なんか、恋する中学生みたいで気持ち悪い(笑)。

齋藤:気づいた?

与田:今気づきました(笑)。でも、それくらい寂しかったです。

ーー齋藤さんはいかがでしたか?

齋藤:私も先に言われていたわけではなかったんですけど、同期だし、空気感で察することはできていました。卒業発表の少し前にナナ(西野七瀬)と将来のことを話したこともあって。割と構えた状態で卒業を受け止められたから、戸惑うことはなかったです。ああ、その時が来たんだなって。でも、七瀬がどう思っていたのかはわからないけど、いつもと同じ様子で卒業について話していたので、強い人だなって思いました。

ーードキュメンタリー映画の中では、西野さんと与田さん、齋藤さんと大園さん、というペアリングが印象的でした。与田さんは西野さんの背中を近くで見てきたと思いますが、振り返ってどんな存在でしたか?

与田:「逃げ水」(与田と大園が初めてセンターを務めたシングル曲)の時は、西野さんが私の隣のポジションで支えてくれたというか、センターに立たせてもらっていたような感覚でした。初めてのセンターで不安も大きかったし、何もわからない時も、どうしようもなくて泣くしかなかった時も、西野さんはずっと隣にいてくれて……お姉ちゃんみたいな存在でした。

■齋藤「(大園桃子を)色んな感情があって抱きしめた」

ーー齋藤さんは、2年連続で大賞を受賞した『第60回日本レコード大賞』(2018年)のパフォーマンス後、舞台裏で大園さんが泣きながらとある言葉を言った時に彼女を抱きしめていました。あの時はどんな感情だったんですか?

齋藤:大園とは特別仲が良いというわけではないんですけど(笑)、考え方が近いなと感じることがあって、普段から気にはかけていたんです。すごく純粋な子で現実をまっすぐ見ていると思いきや、一歩引いて俯瞰的に見ている時もあって。でも、感情的になることもあったり、テンションがコロコロ変わる子なんです。大園自身は乃木坂46のことはすごく好きだとは思うんですけど、だからこそ悩む姿も近くで見ていたし、そうやって心をずっと動かしていると疲れちゃうから、そういう意味でも心配していて。でも、大園からその言葉が出た時に、その気持ちがわかったし、『レコ大』っていう特殊な現場で私もいつも以上に心が動いたというか。今まで悩み相談をしてくれていたけど、私の言葉でそういう風に思わせてあげられなくて、力になれてなくてごめんねっていう反省の気持ちもあったし、色んな感情があって抱きしめたんだと思います。

ーーお二人は特に印象に残っているシーンはありますか?

齋藤:好きなシーンは、よだっちょ(与田)が地元に帰って、おばあちゃんのファイル(与田が載っている雑誌の切り抜きなどをファイリングしたもの)を見て泣いているシーンです。それまでも出てくる度に泣いてるなって思ってたんですけど、そのシーンはなんの予兆もなく大粒の涙を流していて、絵としても美しいなって。私が家族や親の話に弱いからかもしれないですけど。

与田:私は、ネタバレみたいになるから言えないけど、飛鳥さんの最後の言葉にぐっときました。良い女性だなって。

齋藤:なんか怖いんだけど(笑)。

ーー今回のドキュメンタリーを見て、改めてグループの魅力を感じた部分もあったかと思います。二人から見て、乃木坂46の魅力とはなんでしょうか?

与田:……あったかい空気。3期生として入って、私にとって乃木坂46は芸能人っていうイメージがあったんですけど、みんなが暖かい雰囲気で迎えてくれて。「逃げ水」で急に入ってきた私がセンターにいて良いのかなって感じていた時も、スタッフさん含めてみんなが優しくて。だからこそ、今まで頑張ってこれたのかなと、振り返ってみて思いました。

齋藤:みんな器が大きいなって。映画の中でも「本当の自分を見せるのが……」みたいな話をしていたんですけど、8年も家族以上に一緒にいるんだから、本当の自分を見せればいいじゃんって思いますよね。そこで気を使う必要ないのにって。でも、それができなくてうだうだしている自分のこともみんな受け入れてくれる。よだっちょ(与田)みたいなボヤボヤしている子(笑)にも優しい手を差し伸べてくれる。本当に器の大きい人たちだなって。

ーー卒業生も多いなか、4期生が加入し、これから乃木坂46は新たなスタートを切ります。

齋藤:後輩もどんどん頼もしくなってきていて、今起きている変化がマイナスだとは思っていないです。ファンの方々は戸惑いもあると思うんですけど、私たちは今の乃木坂46に自信を持つというか。私たちがどんと構えていれば、どんな形であれ乃木坂46としてやっていけるのかなって。実際、後輩も乃木坂46そのものをみんな愛してくれていて。先輩が引っ張るというよりも、各々が乃木坂46のために自発的に努力をしています。自分たちで考えられる子が揃っているので、乃木坂46のこれからも任せられると思うし、不安はないです。

泉夏音

最終更新:7/6(土) 7:03
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