ここから本文です

BMW幻の名車『ガルミッシュ』、49年の時を経てよみがえる

7/7(日) 21:11配信

エスクァイア

BMW初5シリーズと言えば、マルチェロ・ガンディーニ氏による『ガルミッシュ(Bartone Garmisch)』です。失われた49年間の後、ついに復活を遂げました。

【 写真詳細 】エレガンスに復活したBMW『ガルミッシュ』の雄姿 ― 再現工程の全容

 超音速ジェット旅客機「コンコルド」と写真フィルム「コダクローム」を数少ない例外として除けば、1970年代につくられたあらゆるものが現代のテクノロジーを用いることで再現可能なようです。
 
 最近のクルマのデザインの良いところを探しあぐねているメディアに対し、BMWは一石を投じました。2019年度の「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(Concorso d'Eleganza Villa d'Este=イタリア北部の高級リゾート地であるコモ湖を舞台に年に1度行われ、世界中から著名な審査員達と選りすぐりの華麗なクルマが集まる。1929年より開催されているという長い歴史を持ち、クルマのエレガンスさを競い合うラグジュアリーな祭典。クラシックカーだけでなく、最先端の車の美しさを競う部門もある)」にて、BMW社は最新型の1台ではなく、私たちの目の前に、長らくその姿を現すことなく行方不明となっていた幻のコンセプトカーを登場させたのです。

 それは、伊デザイナーのマルチェロ・ガンディーニ氏のデザインにより生み出されたBMW「ガルミッシュ」です。

 このクルマは、1960年代のニュークラスのセダンと1972年に開発された初5シリーズとの中間に位置する1台になります。一目でガンディーニ時代の伊トリノを本拠地とするカーデザインの名門 、「ベルトーネ」のデザインされたと分かるBMW「ガルミッシュ」。その後、ポール・ブラック氏のデザインした『E12』へと、その多くの要素を継承しています。

 ちなみにこの「ガルミッシュ」というネーミングは、1936年の「ガルミッシュ・パルテンキルヘン冬季オリンピック(ドイツ)」以降、有名なスキー場となっていた「ガルミッシュ」という地名に由来して名づけられたクルマになります。

 「ベルトーネ」とBMWとのコラボレーションの歴史は、ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手がけた1962年のBMW「3200CS」にまで遡ります。

 同社はその後、1969年にガンディーニ氏の手によるBMW「2800 SPICUP」のデザインを発表しますが、これはBMW「507」をベースにしたコンバーチブルで、フロント部分はアルファロメオ「モントリオール」と驚くほど似通ったデザインとなっていました。

 「ベルトーネ」が興隆を誇った時代でしたが、BMW「507」は極めて高価な一台となってしまったため、生産は1度で打ち切られることになりました。その次にガンディーニ氏が手掛けたのが、この「ガルミッシュ」です。

 1970年のジュネーブ・モーターショーに登場したこの中型クーペは、世間をアッと驚かせることになりますが、その後、人知れず姿を消してしまったのです…。

1/2ページ

最終更新:7/7(日) 21:11
エスクァイア

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事