ここから本文です

性教育トイレットペーパー開発に挑む女子大学生。「安心して性を学べる環境をつくりたい」

7/7(日) 15:31配信

HARBOR BUSINESS Online

 日本の性教育は、遅れていると言われる。2018年3月には、東京都教育委員会が都内の中学校における性教育が不適切と断じ、物議を醸した。授業で「性交」や「避妊」といった言葉を使っていたからだ。

⇒【画像】ロール状別角度から

 しかし、しっかりとした性教育を受けないと、避妊の大切さを知らないまま性交渉をして、望まない妊娠をするリスクがある。性知識不足がもたらす悪影響は大きい。

 そんな中、性に対する正しい情報を多くの人に得てもらおうと、「性教育トイレットペーパー」の制作に取り組む人がいる。

 大学を休学をして、性教育トイレットペーパー事業を推進するのは、鶴田七瀬さん。フィンランドやデンマークなど5か国、50校以上で「性教育留学」をしたほどの熱意の持ち主だ。

 日本の性教育の問題点や、トイレットペーパーの開発にいたった経緯、目指す社会について話をうかがった。

知らない男性から「おっぱいが大きいね」と言われ恐怖

 鶴田さんが初めて性的な恐怖を味わったのは、中学生のとき。あぜ道を歩いていたところ、面識のない中年男性が「おっぱいが大きいね」と言って手を伸ばしてきた。触られこそしなかったものの、鶴田さんは必死で逃げた。恐怖でいっぱいだった。

 大学進学後は、親友が「共通の友人」である男性から継続的な性暴力を受けていることを知った。まったく知らない人だけでなく、身近な人が加害者になっていることに鶴田さんは強い衝撃を受けた。

「男性は友人が嫌がっていたにもかかわらず、セックスを求め続けました。友人がしぶしぶ応じたときにも、避妊に協力的ではなかったんです。友人は妊娠しませんでしたが、いつも不安な気持ちで過ごしていました。

 おそらく、彼には『避妊をしない=悪いこと』との考えがない。しっかりとした性知識がないから、無意識に性暴力をしてしまうんです」

 政治家の中には、「性教育がセックスへの意欲を刺激し、望まない妊娠を増やすのでは」と、批判的な見方をする人もいる。

 2003年に東京都で起こった「七生養護学校事件」は、「性教育バッシング」の象徴的な事件として物議を醸した。

 同校では障がいを持つ生徒に向けて、性器をかたどった人形を用いて実践的な性教育を行なっていた。しかし都議数名が、その教育方法を批判。当時の校長や教員に厳重注意処分をし、賛否が巻き起こった。この事件は、日本の性教育を消極化するきっかけとなった。

1/3ページ

最終更新:7/8(月) 16:58
HARBOR BUSINESS Online

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ