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1億6500万円の高値がついた サトノフラッグは2歳世代のエース候補

7/7(日) 6:17配信

webスポルティーバ

厳選!2歳馬情報局(2019年版)第7回:サトノフラッグ

 里見治氏と言えば、高額の良血馬を数多く所有する馬主として知られる。現在は、こうした馬主事業については法人化し、『サトミホースカンパニー』の名義で競走馬を所有。「サトノ」の冠名のもと、毎年のように活躍馬を出している。

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 そんな"サトノ軍団"の中に、今年も有望な2歳馬がいる。美浦トレセンの国枝栄厩舎に所属する、サトノフラッグ(牡2歳/父ディープインパクト)である。

 競走馬のセリ市「セレクトセール」に当歳で上場された同馬は、里見氏に1億6500万円(税別)の高値で落札され、ファンの注目を集めた。その逸材が、今年デビューを迎えるのである。

 これほどの高額になったのは、この馬の血統背景にある。同馬の母バラダセールは、アルゼンチンで現役時代を過ごし、GIを2勝。同国の3歳牝馬チャンピオンに選ばれた。

 アルゼンチンは決して競馬の先進国ではないが、ここ最近、この国で活躍した牝馬が日本で繁殖生活を始め、次々に活躍馬を出しているのだ。そうした日本競馬との相性のよさも、高評価につながったのだろう。

 いずれにせよ、引退後に来日し、繁殖生活を開始したバラダセール。彼女が2017年に生んだのがサトノフラッグである。リーディング種牡馬のディープインパクトが父となれば、1億6500万円という高値をつけたのも頷ける。

 そのサトノフラッグについて、これまで同馬に関ってきた人たちはどう見ているのか。育成を行なったノーザンファーム早来の木村浩崇氏は、春の取材でこう評していた。

「サトノフラッグは、もっとも早いペースで育成を進められた馬の1頭。うちの厩舎のエース格ですね。ディープインパクト産駒らしい柔らかさがあり、重心の低い走りには好感が持てます。いい動きをしていますし、(同馬への)期待は大きいです」

動きのよさは、牧場でもピカイチだったというサトノフラッグ。だが、この馬の"売り"はそれだけではないようだ。馬体や性格についても、高い評価を得ている。木村氏が続ける。

「走っていても、かかることがなく、優等生ですね。頭がよく、オン・オフもはっきりしていて、手がかかりません。本当に賢くて、ここまでいい成長をしてくれました。馬体重や(馬体の)サイズも理想的。距離適性も、クラシックの舞台が合いそうです」

 デビューのときを見据えて、じっくりと調整を重ねるサトノフラッグ。初陣を前にして、すでに「来春の主役候補」という声まで上がっている逸材の、今後の動向から目が離せない。

河合力●文 text by Kawai Chikara

最終更新:7/7(日) 6:17
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