ここから本文です

沢田研二はあと100年歌える! そう確信させた最新ライブの一部始終

7/7(日) 17:00配信

CREA WEB

ジュリーの歌声が進化しているというのは本当か

 ある日、ご近所に住む沢田研二ファンのマダムとばったりお会いし、ジュリーのライブの話になった。

「とにかく素晴らしいから。本当に素晴らしいから! 最高に素晴らしいから!!」

 彼女はきっと前前前世からジュリーが好きなのだろう。語りに愛が吹き出ていて、立ち話ながら猛烈に感動してしまった。

 かくいう私もずっとジュリーのライブに行ってみたいと思っていたのだ。そもそも今のコロンとした体形のジュリーは私の好みど真ん中。しかも、

「ジュリーはライブで飛んだり跳ねたり動き回るらしい」「歌声が全く衰え知らずらしい」「昔のヒット曲はあまり歌わないらしい」 などなど、漏れ聞こえる噂がとにかくワイルド&タフ。

 どこまでが真実なのかジュリーよ……。が、心で何度そう問うたところでジュリーが突然目の前に現れ「本当のところはですね」とか答えてくれるはずもない。

 ならばこの目でそれを確認せねば! レッツゴー、フェスティバルホール! 

 そして2019年5月14日(火)、ライブ「SHOUT!」に行ってきました。

「ちょっと待て。2カ月前ではないか」。おっとその突っ込み、ごもっともである。

 が、言い訳sorry聞いてよアムール! 沢田研二の歌声の衝撃をどうお伝えしようか、表現に悩み続けたエブリデイだったのである。

 「すごく上手い」平凡。「パネェ」軽い。私は最終的に平成末期の若者が生み出したミステリアス・ワード「マジ卍」の応用性の高さに気づかされた。

 そう。ジュリーはマジ卍であった。

 いや待てそんな一言でここまで読んでくださった方が納得するはずはない。もうあの時間の興奮をそのまま伝えよう。そしてファンの方の怒りを覚悟で言おう。

 彼は人間じゃなかった。歌のモンスターだった、と! 

ジュリーが走り回るというのは本当なのか

 沢田研二ツアー「SHOUT!」。今回は、サウンドは柴山和彦さんのギターのみと言うではないか。

 どこまでも粋な演出であり、自信の表れと見た。

 なるほど、この目で確認させていただくわ。ふふふ……と独り言をつぶやきつつ物販でTシャツゲット。

 そして暗転。

 いざ、私がフェスティバルホール2階席から目を凝らし見た人生初生ジュリーは!  

「あれっ、思ったよりお痩せになってる!」

 であった。もっともっと表情とか見たいのに視力が(泣)。必死で身を乗り出すと、

「ジューリーー!」 

 隣でニコニコと談笑していた上品な美女2人が突然ジュリーモードスイッチオン! 

 両手をガッと伸ばし、叫んで手を振る! た、高まるー! 

 私も眼鏡を拭いて体勢を整えた。そしてあの噂の真実を知るのだった。

【検証1】舞台を走り回る説
 本当だった。彼は飛んだり跳ねたり、とにかく舞台を走る走る。見ているこちらが心配になるほど走る! 

 アグレッシブな曲の時は、左から右まで舞台をダ―ッと走る! 

「ぜいぜいぜい……」

 腰をかがめ、ひょうきんに「疲れた」ポーズを取るが、再び走るし飛ぶ。そして歌う! しかも声量、すごい! 

 私は50歳だが、今彼と体力測定勝負をしたら確実に負ける。そう思った。

【検証2】声が進化している説
 これまた本当だった。時々カスレる声がやだセクシー! 特に「探偵~哀しきチェイサー」はハートをスクリューパンチで殴られた。あの色気なに!? ? 

 私は若かりし頃、彼の声を「“アダムとイブ”という歌詞がこの世で一番似合うアーティストベスト1」に認定していたが、こちらも今回、「ス・ト・リ・ッ・パー」の歌唱で全く衰え知らずのアダムとイブっぷりを確認することができ、殿堂入りが決定。

 なにより特筆すべきは深みを増した低音。昔より何倍もどっしり重量感がある。ビリビリと腹に響き、おおげさでなく仰天してしまった! 

1/2ページ

最終更新:7/7(日) 17:00
CREA WEB

記事提供社からのご案内(外部サイト)

CREA

文藝春秋

2019年8・9月合併号
7月5日発売

定価820円(税込)

日々のごはんのお取り寄せ。

坂口健太郎/実力派の日用品リスト
私の好きな韓国紹介します! etc

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事