ここから本文です

【スーパーモデル01】ロールスロイス カリナンはどこへだって快適に行ける現代のスーパーカーだった

7/8(月) 18:30配信

Webモーターマガジン

ロールスロイスの快適性を保ったままオフロードをまともに走れるのか

普通の人には乗りこなせないハイパフォーマンスこそがスーパーカーという時代は終わった。現在は様々なジャンルに“スーパーモデル”が登場している。ロールスロイス初めてのSUVとして、走破性と快適性を極限まで突き詰めたこのロールスロイス カリナンこそ、そのスーパーモデルだろう。注目のカリナンを海外試乗会の現地から紹介しよう(Motor Magazine 2018年12月号より)

【写真】ゴージャスなインテリアなどをもっと見る

ロールスロイス初のSUVであるカリナンの計画が明らかになったとき、私はふたつの懸念を抱いた。そのひとつは「ロールスロイスの車重でオフロードをまともに走れるのか?」というもの。そして、もうひとつは「仮にオフロードを走れたとして、オンロードの快適性でロールスロイスの基準を満たせるのか?」というものだった。

よく知られているとおり、優れたオフロード性能を得るには車重は軽い方が有利。身近な例でいえばスズキ ジムニーの圧倒的な走破性はその軽さによるところが大きいし、ずいぶん昔にランドローバーのフルラインナップをオフロードで試した際にも、軽いディフェンダーが重いレンジローバーをしのぐ悪路走破性を発揮して驚いた経験がある。ちなみにカリナンの車重は2.7トン超。しかもロールスロイスが4WDを手がけるのはこれが初めてとなれば、私が不安を抱いたのも当然だろう。

一切の快適性を犠牲にすることなく高いオフロード性能を実現

そんな私の心配を知ってか知らずか、カリナンのテストはベースとなったワイオミング州ジャクソンホール近くのスキー場で始まった。10月上旬なのでまだ雪はなかったが、こぶし大の石がゴロゴロと散らばった道はいかにも滑りやすそうだし、実際に走行するのはゲレンデのサービスロードとはいえ、上り勾配もかなりきつい。

しかしカリナンはその3~4kmほどの道のりを苦もなく登り切ってしまった。しかも、私が取った操作といえば、走り始める前にセンターコンソール上のオフロードスイッチを押した程度。あとはハンドル、アクセル、ブレーキを普通に操るだけで、サマータイヤを履いたままのカリナンは一度も危うい場面に遭遇することなく標高2380mの頂上に辿り着いた。

だからといってカリナンのオフロード性能が「驚異的だった」と書き立てるつもりはない。それでも、たわむれにちょっと不整路を走ってみるとか、スタッドレスタイヤを履いてスキー場を目指すといった使い方には十分以上に対応できるだろう。カリナンの使われ方を考えれば、これで十分なオフロード性能といえる。

一方、オンロードでのカリナンはフラッグシップのファントムによく似た乗り味を示した。「マジックカーペットライド」と称される乗り心地は、基本的にはふんわりとした優しい手触りを感じさせると同時に、小さな入力に対しては素早く振動を収束させるダンピングの良さも持ち合わせている。SUVだからといって、一切の快適性が犠牲にされていないことは明らかだった。

1/2ページ

最終更新:7/8(月) 18:30
Webモーターマガジン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事