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「株式投資」と「ギャンブル」は何が違うのか?

7/8(月) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

老後に備えてお金を貯めたいけど、今から貯蓄する分だけでは到底暮らしていけそうにない、そもそも貯める余裕すらない・・・行政の思い描く日本社会と、実際の国民の生活は、大きくかい離しています。このような状況のなか、長期的な資産形成の方法として「株式投資」に期待が高まっています。本記事では、金融業界で活躍する藤村哲也氏が、株式投資の基礎知識をわかりやすく解説します。

「株式投資」の目的は資産を大きく増やすこと

株式投資は危険だ、株式投資はギャンブルだ、株に近づいてはいけない――そういった認識を持っている人は多いようです。しかし、そう思っている人の多くは、実は株式投資がどんなものかを正しく理解していない、よく知ろうとしていないのではないでしょうか。

「企業に参加する」という観点で説明したいと思います。企業に参加する方法はいくつかあります。その最も代表的なものが、労働力を提供する、つまり働いて給料を受け取るという方法です。これしか企業から報酬を得る方法はないと思いがちです。しかし、企業に投資(お金を提供)して、その運用成果を報酬として受け取るという道もあります。

投資家は株式を購入することで企業に資金を提供し、企業はその資金を使って設備投資や新製品開発、労働力の確保、営業活動など利益を得るためのさまざまな活動を行います。この企業活動に、株主として参加することは、上場している企業であれば誰でもいつでも可能です。これこそが、株式投資です。

株主になると、保有している株式数に応じて、その企業の経営に参加する権利を持つことができます。具体的には、株主として株主総会に議案を提案したり、株主総会で議決権を行使したりといったことが可能です。また、企業が利益を上げたときには、「配当」「無償増資」という形でその利益の一部を手にすることもできます。

企業は、従業員には給料という形で報いますが、利益のすべてをはき出すわけではありません。というより、むしろ給料の増加よりも利益の増加ペースの方が早いのが通常です。余った利益は結局、株主に帰属していく性質のものと言えます。

さて、株式「投資」は「融資」ではありませんから、企業は出資した人にお金を返す義務を負っていません。もし、企業の業績が悪くて株価が大きく下落しても、最悪の場合、企業が倒産してその企業の株式に価値がなくなってしまっても、株主にはそこまでの責任しかありません。

利益が大きく出る企業に投資できれば、大きなリターンが得られる一方で、沈んでいく企業に投資してしまえば、ゼロになったり、レバレッジをかけた取引(信用取引)であればマイナスに陥ったりする危険性もあります。だからこそ投資の格差がものすごく開くのです。就職の際に、企業の選択を誤ると長年苦しみ(最近はすぐ転職する人も多いですが)、逆に好環境の企業へ就職できると長年にわたってその恩恵を被るのに似ているかもしれません。

しかし、就職に比べると株式投資は非常に自由なものです。上場企業であれば、買った株はいつでも市場を通じて売ることができます。企業が成長して価値が上がると考えて買うことが大前提ですが、買った後に判断が誤っていたと思えば、いつでも売ればよいのです。多少は損をすることがあったとしても、状況を見極めて早めに行動すれば何回でも挑戦できます。

もちろん、購入後に株価が大きく上がったら、その時点で売ることも自由です。就職以上に臨機応変に様々な企業の活動に参加できるのです。また、必ずお金を返してもらう「融資」ではなく、企業に出資してその分だけ責任を負う「投資」だからこそ、大きなリターンを得ることも可能になるのです。

株式投資には確かにリスクはありますが、本来は企業活動に欠かせない極めて真っ当な経済活動のひとつで、資本主義の象徴的な存在だということを理解して欲しいと思います。では、なぜ「株式投資はギャンブルだ」といった声がなくならないのでしょうか。それは、ギャンブルのような投資(この場合は「投機」と言ったほうがよいでしょう)をしている人もいるからです。

次の項目では、株式投資と、ギャンブルや投機との違いを説明していきましょう。

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最終更新:7/8(月) 10:12
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