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筋トレ系YouTuberは教科書になる? 体作りにあふれる“ネット情報”真偽の見分け方

7/8(月) 16:03配信

THE ANSWER

連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』14限目」

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお応えする。14限目のお題は「ネットにあふれるボディメイク法の真偽の見分け方」について。

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 Q.自己流でトレーニングをしているので、結構、ネットでボディメイクの方法を検索しています。ネットの情報は怪しい内容も多いのですが、真偽の見分け方ってありますか?

 先日、テレビ番組でよく共演する方から、「プランクで上腕三頭筋って鍛えられるんですか?」と質問されました。「鍛えられませんが、どうしてですか?」と聞くと、「ちょうど、鍛えたいと思ったときにネットで検索したら、そう書いてあったんだよね」と。彼は専門とする業界ではトップランナーといえる方です。情報リテラシーも高いはずなのに、全くの異業種の情報、この場合は筋トレですが、初歩的な内容の情報でも真偽の見分けがつかないのだなと、改めて驚きをもって感じました。

 私はネット上にあふれる体に関する怪しい情報を、いったい誰が信じるのか? と常々、思っていました。しかし、このことをきっかけに、ネットにあふれる玉石混合の情報から、一般の方が真偽を見分けられないのは仕方がないことなのだ、と感じたのです。

 私もボディメイク関係のSNSはよく見ていますが、正直、“絶対に間違いない”という真偽の判断基準を一般の方が持つことはできないと思います。まず専門的に勉強をすること。そして、さらに学術論文検索の方法や、論文の読み方を習得すれば判断基準を持つことは可能ですが、これはもう超専門家です。

 一般の方にとって比較的、判断基準になるといえることは、私の中では今のところ2つです。

若者の間で定番、筋トレ系YouTuberは教科書になる?

 1つ目は、自分がその時に認めている人の発言を信じる。2つ目はボディメイクに関わる資格ホルダーか否かを見ることです。

 1つ目に関してですが、「誰々が言っていたから間違いない」という判断基準は本来危ういものです。しかし、そうせざるを得ないくらい情報が氾濫しているのも事実。そして、「その時に」というのがポイントです。昨日まで良い情報を発信していた人が、突然「バナナを食べていれば絶対に痩せます!」と言い出すこともなくはないですからね。信念を売ったパターンです。

 2つ目の資格については、今でしたら世界でもっとも大きなトレーニング指導者団体の「NSCA」と、日本の団体「JATI」が認定する資格でしょう。

 これらの資格を持つトレーナーであれば、おかしな理論を発信しないと思います。ただし、彼らは、最大公約数の理論で学んでいるため、個性や目新しさは感じないと思います。トレーニング内容も、恐らくそれなりの結果は出せるが、強烈な結果にはつながりにくいものが多い。それが「つまらない」「不満だ」という方はいるかもしれません。

 さて、ボディメイク系のコンテストの優勝者や成績上位者が発信する情報を、トレーニングの正解とする人も多いと思います。しかし、自身の経験にのみ基づくこのパターンは、大会の優勝者であっても、元々、体脂肪の少ない人は体脂肪の落とし方がわからないし、筋肉のつきやすい人は、つきにくい人がどうつければいいのかはわからない、というのが現実です。

 同じことが、筋トレ系YouTuberにも当てはまります。若者の間では、今ではすっかりYouTubeが筋トレの教科書ですが、筋トレ系YouTuberのトレーニングは奇をてらった内容のものも多い。彼らは筋トレでYouTuberになれるぐらいですから、まあまあいい体をしている。ということは、一般的な種目では、すでに筋肉の成長の限界近くに達していることも考えられます。だから彼らの行っている種目やフォームは、自分流に改造されたものであり、成長の度合いが異なる方の参考にはなりません。

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最終更新:8/3(土) 1:48
THE ANSWER

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