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森の再生で過去100年分のCO2を帳消しにできる、最新研究

7/9(火) 7:10配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

既存の都市や農業に影響なく、CO2の排出削減は必要

 地球全体にどれだけ森が広がれるかを調べた初の研究によれば、現在、森林の再生が可能な土地は米国の広さほどもあるという論文が、7月5日付けの学術誌「サイエンス」に掲載された。そのすべてが森で覆われれば、過去100年近くの二酸化炭素排出量を相殺する実力があるという。

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 論文によると、既存の都市や農業に影響を与えずに、世界の森林は現在のおよそ1.5倍にまで増やせるという。しかし、地球の気温が上昇するにつれ、森に適した土地は減っていく。地球温暖化を世界的な目標である1.5℃に抑えられたとしても、一部の熱帯林は暑くなりすぎるため、森林再生に利用可能な地域は2050年までに5分の1ほど減ってしまう恐れがあるという。

「今回の研究は、森林再生が最善の気候変動対策であることを明確に示しています」と論文の共著者であるスイス、チューリッヒ工科大学の研究者トーマス・クロウサー氏は話す。

 新たな森林が育つには何十年もかかるため、すでにある森林の保護や化石燃料の段階的な廃止が極めて重要であることに変わりはない、と同氏は声明で述べた。

「今、行動を起こせば、大気中の二酸化炭素を最大25%削減できます。これは、およそ100年前の水準に相当します」と同氏は話す。

 ただし、二酸化炭素を十分削減できるほど森が成長するためには、100年以上もかかる。その間、化石燃料を燃やすことで、大気中の二酸化炭素(CO2)は毎年400億トンも増え続ける、とノルウェー、国際気候環境研究センターで研究責任者を務めるグレン・ピーターズ氏は言う。

「気温上昇を1.5℃または2℃未満に抑えられる唯一の方法は、化石燃料からの温室効果ガスの排出を止めることです」と同氏はメールで述べた。

 つまり、化石燃料を使用する新たなインフラの建設は許容できない。それどころか、7月1日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された論文によれば、既存の発電所の一部を早急に閉鎖する必要があるという。

 その論文では、森林再生を通じてCO2を大幅に除去できれば、代替手段がまだない航空業界などから排出される温室効果ガスを相殺し、おそらく気温上昇の抑制にもつながるだろう、と述べられていた。

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