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「コメント数は必ずしも重要ではない」:コメント欄戦略に勤しむ、パブリッシャーたちの思惑

7/10(水) 8:11配信

DIGIDAY[日本版]

サブスクリプションパブリッシャーは、滞留率を高め、お試しからの購入を決定づけ、読者層を多様化するために、コメント欄により多くの注目を集めている。

コメント欄にコメントを書く読者は、読む記事の数もサイトの訪問数も高いことをパブリッシャーたちは理解している。そのため利用者のキープという面からもコメント欄は役にたつ機能だ。しかし、これを証明するデータを獲得することはできても、どのようにパブリッシャーが活かすかは、また別の問題である。

コメント活用法、各社の違い

コメントを記入する人々の行動を5カ月間研究した結果、ウォールストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)は戦略を切り替えている。コメントを有料会員のみができるようにし、ひとり当たりコメントができる記事の数を制限するようにしたのだ。これによってユーザー間の会話の質と頻度が改善され、結果的にエディトリアルの新しいアイデアが生まれたり、若い読者の会話の参加にもつながった。

ニュースUK(News UK)が所有するタイムズ(The Times)はここ3カ月のあいだ、ページ滞在時間、シェア数、コメントといった多くのコアなメトリックスを研究した。それは、デジタル読者の興味を図るためだ。研究結果は、彼らのコミッション判断につながる。たとえば、ページ滞在時間やコメントといったメトリックスにおいて、ワールド・ニュース分野でもっともパフォーマンスの良い記事は、現地に足を向けている専門家たちによるものだということがわかった。ニュース報道というよりは、深い詳細を分析した記事となっている。その結果、ロンドンのワールド・ニュースデスクは、海外特派員がより多くの分析記事を生み出せるように時間を配分し、外国のニュース報道の記事を増やしている。

北欧のメディア会社であるシブステッド(Schibsted)は、ホームページ上でコメント数が多い記事を紹介している。記事に比べて、これらのコメント数の多い記事は平均して8%、クリック・スルー率が高くなっている。現在、シブステッドはどのトピックが議論を呼び、それに関心を持つ読者層は誰なのかをリサーチしているところだ。ほかの多くの新聞パブリッシャーと同様に、若く男女偏りのない読者を獲得することが主要な目的となっている。

「ログインしたユーザーにとっての会話への参加を限りなく容易にしたいと思っている。その一方で、コメントは、読者がそもそもアカウントを作ろうとする、ひとつの動機にもなっている。ログイン読者はコンバージョン率もはるかに高い。これはもちろん、我々にとって重要だ」と、シブステッドの地方新聞部門プロダクト責任者であるフロード・ホーグランド・ペダーセン氏は言う。ペダーセン氏のチームは10以上のサイトで使われるコメント用プラットフォームを開発した。

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最終更新:7/10(水) 8:11
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