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アップルの新ラインアップが意味すること

7/10(水) 12:50配信

WIRED.jp

夏という“衣替え”の時期にふさわしく、アップルがノートパソコンの新しいラインナップを7月9日(米国時間)に発表した。大小さまざまな改良が特徴だが、なかでも大きいのは「MacBook Pro」への「Touch Bar」の標準搭載だ。

ジョナサン・アイヴが、デザインについて語っていたこと

キーボード上部でファンクションキーの代わりになるタッチインターフェイスのTouch Barは、2016年から導入された。すでに大半のMacBook Proで採用済みだったが、これまで13インチのエントリーモデルにだけ物理的なファンクションキーが搭載されていた。

ある意味で“最後の抵抗”のようにも見えたこのモデルは、陰で「MacBook Escape」という名でも呼ばれていた。Touch Barの導入で姿を消してしまった物理的な「Esc」キーを備えていた、唯一のMacBook Proだったからだ。

しかし、それもなくなってしまった。アップルはMacBook Pro全モデルにTouch Barを搭載し、指紋認証機能「Touch ID」にも対応させた。つまり、MacBook Proをこれから購入するユーザーは、キーボードの上部にある細長い有機ELのバーに身を委ねるほかなくなったのだ。もしくは、整備済製品の旧モデルを選ぶほかない。

賛否両論のTouch Bar

だが、こうした流れは、さほど驚くべきことではない。MacBook Proのラインナップにおいて明らかに機能面でバランスを欠いた状態を続けるのは、アップルにとって理にかなっているとは言えないからだ。一方で、一部の人々にとっては失望でしかないかもしれない。なかでもTouch Barを単なるギミックであると片づけてしまっていた人たちにとっては、特にそうだろう。

だが実際のところ、Touch BarがMacBook Proの日々の利用体験を悪くすることはまずないだろう。それに、キーボードからTouch IDにすぐにアクセスできることは、本当にありがたいことだと言える。

キーボードに関していえば、アップルはバタフライ構造の問題に対処したというが、より信頼性の高い従来型のシザースイッチを近い将来に“復活”させる可能性があると指摘されている。またアップルは、最新モデルも含めてキーボードの無償修理プログラムの対象にすると報じられている。これはいいニュースであるが、だからといって今後も頭痛の種にはならないという確証はもてないだろう。

新しいMacBook Proの基本モデルには、小さな変更も加えられている。CPUはインテルのCore i5で、1.4GHzのクアッドコア。周辺の明るさに応じて色温度を自動調節する「True Tone」ディスプレイを搭載している。価格は1,300ドル(日本では13万9800円)からとなっている(学生教職員向け価格は1,200ドル、日本では12万9800円)。

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最終更新:7/10(水) 12:50
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