ここから本文です

エアコンの設定を巡る競争が激化? 室温がパフォーマンスに及ぼす影響は、性別により異なるという研究結果

7/11(木) 12:15配信

WIRED.jp

エアコンを積極的に使う季節に入ると、「最適な温度」を設定するために一人ひとりの感じる快適さとエネルギー効率のバランスを工夫する必要が出てくる。

なぜ男と女はオフィスの温度でもめるのか

その際に、実は別の要素についても考慮する必要があることが、新たな研究によって明らかになった。温度設定のさじ加減ひとつで、社員や学生のパフォーマンスが左右されるというのだ。

研究結果によると意外なことに、男女で同じ温度に対しての反応が異なるという。これによって、男女の違いに注目してパフォーマンスを見ていた過去の研究は、いったい何を調べていたのか──という疑問が浮上してくる。

よくある話だが、薄着の男の子が母親から「わたしのほうが寒くなるわ」と言われてセーターを着るよう諭されたりする。こうした室温を巡る男女間のバトルは、ありがちな争いとして長いこと語られてきたが、実はこのバトルにはデータによる裏づけがあったらしい。

南カリフォルニア大学ビジネススクールのトム・チャンと、ベルリン社会科学学術センターのアグネ・カヤッケイティによると、女性が男性より高めの室温を好む傾向があることについて、4つの出典を提示できるという。一方ふたりは、女性のほうが室温が高いことを好む理由を示す学術的な論文がないことも発見した。

シンプルな3つの問題

この理由を解明するために、チャンとカヤッケイティは精神行動に関する簡単なテストを3つ考案した。ひとつは算数の問題で、5つの2桁の数字を足し算するもの。ふたつ目は言語のテストで、リストにある10個の文字を使ってできるだけ多くの単語をつくるものだ。いずれも制限時間は5分で、正答数の合計を得点にした。間違った回答をしても減点せず、素早く回答することが得点につながる仕組みだ。

3つ目のテストでは反対に、ゆっくりと論理的に思考する能力を試した。実験の参加者は、わかりきってはいるものの間違った答えを誘発する言葉の入った問題を与えられた。例えば「バットとボールが計1.1ユーロ(約134円)、バットはボールより1ユーロ(約122円)高い。ボールの価格は?」といった問題では、とっさに10セント(約12円)と答えがちだが、これは間違いである。

このテストでは、参加者は5分以内に3つの問題を回答するよう求められた。つまり、ふと頭に浮かんだ答えを口に出すどうか、知的な制御を働かせられるように十分な時間が与えられたのだ。

1/3ページ

最終更新:7/11(木) 12:15
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事