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バカ売れゴルフレッスン本 ホントに効果があるのか試してみた

7/11(木) 11:03配信

FRIDAY

99%の日本人のスイングはNG? 目から鱗の科学的ゴルフ上達法

「スコア-20、飛距離+50」

こんな刺激的なフレーズを謳った『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』が話題だ。4月の発売後、発行部数はすでに5万部を超え、ゴルフのレッスン書としては驚異的な売り上げ。ゴルフ歴28年の記者も、発売当日にこの本を購入した。

「G1メソッド」の詳しい動画を見るならコチラ

典型的なフッカーで、シャフトを立てて下ろし、手首を返すスイングをしてきた私。調子が良ければ70台も出るが、タイミングがずれる日は「どフック」「プッシュアウト」を連発し、90台後半を叩くこともしばしば。自己流のスイングを何とかしたいと思いさっそく本書を読んでみると、「G1メソッド」を指導する板橋繁コーチは、「クラブは立てない」「手は返さない」のが“世界標準のスイング”だと説いている。

なかでも、一番驚いたのは「裏面ダウン」と名付けられたダウンスイング。今まで買い漁ってきたレッスン書では見たことがなく、フェースは完全に上を向いている。しかも手首も返さないで打つという。このポジションから「まーるく振る」のが大事だと板橋コーチ。本当にこれで打てるのか? 早速、「G1メソッド」のレッスンを申し込んでみた。

エントリーしたのは芝の上から一日中打てるレッスン。通称“那須キャンプ”。板橋コーチによれば「アプローチを含めると700球くらいは打つ」というから朝から気合いが入る。

5月下旬、当日の参加者は12名。半分以上がすでに「G1メソッド」のレッスン経験者だそう。まずは、シャフトを短く切ったアイアンを持って、30cmほどの超ロングティーの球をハーフスイングで打つドリルからスタート。

レッスン経験者の方々は軽やかに打ち始める。「よーし、俺も」と打った1球目は、ボールの10cm以上も下を打ち、ティーがすっ飛んでいった。何球打ってもボールに当たらない(涙)。最初のドリルから不安になってくる……。

「手で振ると当たりませんよ。ヘッドは背中側に残したままです」

「右肩(※)が突っ込んでいます。右軸のままで背骨を入れ替えるんです」(※記者はレフティだが、文末まで右打ちとして記述する)

手を振る意識を消して身体を回転させると、ようやく当たるように……が、ボールは引っかかって左に飛んでいく。

「インパクトやフォローで手を返したらダメです。右手は下のまま左に振り抜くんです」

手首をリリースしないと窮屈だが、やってみる。すると、まっすぐ飛ぶではないか。なんだかボールがフェースに長く乗っている感触がある。

次はドライバーに持ち替えて、同じようにハーフスイングでティーアップしたボールを打つ。「腕を振りたい」「手を返したい」という欲求に耐えながらゆっくり振ると、きれいな放物線を描いて、ストレートに球が飛んでいった。「裏面ダウン」+「手首を返さない」スイングのコツが少しだけつかめてきた感じだ。

続いて手にしたのは7番アイアン。これまではティーアップしていたが、ようやく芝の上から打てる。1球打ったところで板橋コーチから「待って!」の声が。

「腕でクラブを上げていますよ。手がガチガチです(笑)」

板橋コーチからシャフトを叩かれても、私のクラブはびくともしない。スイングの始動から手に力が入りすぎているようだ。実はこの日、修正に一番苦労したのがこのポイント。何回やってもクラブが上がらず、板橋コーチからは苦笑される始末。主な原因は強すぎるグリップだった。クラブがすっぽ抜けるのではないかと思うくらい柔らかく握るように修正され、ようやくテイクバックできるように。

昼食を前に、スクールのインスタ用にスイング撮影が始まった。7番アイアンを持ってこの日初めてのフルスイング。

「!」

今まで体験したことのない心地よいインパクトの感触。顔を上げるとボールがいつもより2段階ほど高く飛んでいる。思わず後ずさりして弾道を見てしまった。


「裏面ダウン」「手を返さない」と考えながら振っているから今までの力感の半分くらいなのに、ボールの勢いが明らかに違う。

他の受講者の方々は、いずれもスムーズなスイングをしており、球がよじれることなく綺麗な弾道を描いているのが印象的だった。ずっと隣で打っていた上品なご婦人からは、こう話しかけられた。

「私、68歳になるんだけど、ゴルフを始めたのは60歳になってからなの。このレッスンのおかげでもうすぐ目標の80台が出そう」

板橋コーチが「凄いボール」と言うほど、60歳から始めた方とはとても思えない球を打っていた。

午後はバンカー、アプローチ、パターなど、より実践的なレッスンも受け(こちらも目からウロコの連続)、那須キャンプは16時過ぎに終了。“世界標準のスイング”のまだ入り口に立っただけだが、一日レッスンを受けて次のような変化が見られた。

・飛距離が伸びた

7番アイアンでキャリーが約150ヤードだったのが、10ヤード近く伸びた。しかも、自分の力感は今までの6割程度。

・弾道が変わった

フック系の球筋だったのが、ストレートで落ち際に少しフェードするような球筋が安定して出るように(こんな球が打ちたかった)。

・フェアウェイウッドが打てるようになった

苦手だった3Wに安定感が。シャローな軌道になったからか打点が安定し、高さが出て曲がりも少なくなった。練習場で打つのが楽しいクラブになるとは自分でも驚き。

・身体に優しい

手首と親指の付け根の痛みが1年以上続いていて、昨年は3回もラウンド中に棄権するほどだったが、芝の上から丸一日打っても痛みは出なかった。

「シャローなヘッド軌道で、ハンドファーストのインパクト」。これが海外のトッププロたちの共通点で、日本でもそのエッセンスを伝える記事は何度か目にしてきた。しかし、それを実現するために、アドレスの入り方からフィニッシュまで系統立てて1冊の本にまとめた日本語のレッスン書は、これが初めてではないだろうか。

その“系統立った”というのもポイントで、レッスンでは修正する順番がはっきりしていて、しかも的確に直してもらった、というのが那須キャンプを受けた実感だ。

とはいえ、長年染みついた悪いクセがすぐ顔を出すのもゴルフの難しいところ。『科学的ゴルフ上達法』を読み、「G1メソッド」の豊富なレッスン動画を見てどれくらい上達できるのか。今から秋のゴルフシーズンに向けて精進したい。


取材・文:渡邉圭太

最終更新:7/11(木) 12:55
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