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山本太郎の『れいわ新選組』がどう見ても「政界あらびき団」にしか見えなくて困る

7/11(木) 6:00配信

文春オンライン

 結論を言うと、山本太郎さんのような政治家が日本にいていいと思うんですよ。

 もちろん、政治信条は私と違うし、少なくとも福島県民を不当に貶めるような東京電力・第一原発事故に絡んだ中傷は許容しがたい面はありますよ。でもそれが、単なる日本の左翼・革新勢力の劣化と見るのは望ましくないし、山本太郎さんの主義主張を一つずつ見ると山本太郎さんらしいオリジナリティがあり、必ずしも教科書的なリベラルの物言いともまた違うわけです。

【写真】街頭で支持を訴える『れいわ新撰組』の候補者たち

とにかく反自民の人たちが興味を持ちそうなフレーズ

 前々回の参院選(2013年)では、東京にある5つの議席のうち、山本太郎さんが66万票とって堂々4位で議席を確保しました。その後、すったもんだあって小沢一郎さんと合流して「生活の党と山本太郎となかまたち」とかおそろしくやっちまった感の強い名前の政党を作ったもののパッとせず、野党全体の合流と非自民票・政権批判票の受け皿を作るために小沢さんが野党再編に打って出ると、山本太郎さんもこの流れを見限って、また、さらに上を目指して、山本太郎政党が政党要件を満たす5議席をも狙える勢力にしていこうと乾坤一擲の博打を打つ。

 凄いですよね、動きが。これら一連の流れるような動きの果てに、これといって何か成果を挙げたわけでもないのが山本太郎さんであり、そのままじゃいけないということで、根性見せて凄いことをやろうとしているのが山本太郎さんではあるわけです。

 政策面でも、いわゆる現状否定、安倍晋三政権を痛烈に批判する内容の公約をアピールし、現実性が疑われるという批判にかまわず、とにかく反自民の人たちが興味を持ちそうなフレーズを精一杯並べてマーケティングしています。必死なんだと思いますね。だからこそ、山本太郎さんは面白い。うっかり本当に政権をとっても一個も実現できなそうな内容ではあるけど、現状に不満を持つ有権者が「でも、山本太郎なら何かやってくれそうだ」「面白そうだから応援してみようか」と思えるようなキーワードはしっかりくっつけているので、面白いとは思うんですよ。

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最終更新:7/11(木) 12:39
文春オンライン

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