ここから本文です

老老介護の末の無理心中未遂か、17歳年下夫が振り上げた凶器のフライパン

7/11(木) 4:00配信

週刊女性PRIME

「ご主人は、自分が弱ってきているということを周囲には話さないタイプでした。以前は地域のお祭りなどにも顔を出していましたけど、周囲に相談することはありませんでした。

【この記事のすべての写真を見る】

 そんなご主人が“まずい、まずい”と危機感を持ち、弱気な発言をするようになったのは今年になってから。親しくしていた親族が亡くなったこと、妻を介護する将来的な不安という部分が大きかったのでしょう」(地元関係者)

 ご主人と呼ばれるのは、神奈川県海老名市の無職、宇留江敏夫容疑者(69)のこと。

生きていくのがかわいそう

「今年5月30日午前9時ごろ、自宅マンションで、妻の頭部をフライパンで数回殴打したうえ、頸部を包丁で数回突き刺し、殺害しました」(全国紙社会部記者)

 死因は失血死だった。

 被害者は容疑者の妻で無職、幸江さん(当時86)。第一発見者は介護ヘルパーだった。

「当日の午後1時に親族が自宅を訪ねたところ返事がなかったため、1度戻ったそうです。午後4時ごろにはヘルパーが呼び鈴を押しても誰も出てこなかった。これはおかしいと判断したヘルパーが救急車を呼んで中に突入したところ、無理心中を図ったような状況で倒れていたらしい。発見がもう少し遅れていたら、2人とも亡くなっていたかもしれません」(前出・地元関係者)

 自分で自分の首を切った宇留江容疑者は入院していたが、ケガが回復した約1か月後の6月25日午前10時過ぎ、病院敷地内で逮捕された。幸江さんの認知症がひどいため、「生きていくのがかわいそう。一緒に死んであげようと思った」と、無理心中を図ったことを供述しているという。

 事件の背景には、老老介護の破綻があった。夫婦と同じマンションの住人の証言が裏づける。

「奥さんは10年以上前に脳梗塞で倒れています。左半身が不自由で、旦那さんが介護し、週に2回のリハビリに通っていました。ただ、今年の2月に旦那さんも病気を患ったため、奥さんはリハビリをやめて旦那さんの世話をしようとしたそうです。

 旦那さんの状態ですが、足がもつれて階段で転んでいる姿を見ました。病院に行って帰ってきてからも転んでしまうくらいよろよろで、しゃべり方もしどろもどろでした」

 海老名市の福祉担当者は、

「幸江さんにはケアマネージャーがついていました。旦那さんも要介護状態になったのですが、ケアマネージャーがつくまで地域抱括支援センターが支援に入っていました。介護保険の中で使えるサービスを模索していました」

 そんなさなかに“無理心中未遂”は起きた。事情を知る知人によれば、幸江さんの要介護度は2で、特別養護老人ホームに入れる一歩手前のレベルという。

「認知症も進んでいた。買い物に出かけるのは難しく、ご主人が担っていた。お弁当の宅配を夫婦で取っていることもあった。

 ご主人が幸江さんを支える形で10年ほどたったが、ご主人自身も要介護となったため、今後は夫婦だけの生活が難しいという話し合いになっていたらしい。今年になってから疎遠にしていた親族にも連絡をとっていた」(前出・地元関係者)

1/2ページ

最終更新:7/11(木) 4:00
週刊女性PRIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊女性PRIME

(株)主婦と生活社

「週刊女性」7/30号

定価400円(税込)

「週刊女性PRIME」では「週刊女性」本誌の一部記事のほか「週刊女性PRIME」独自の記事を読むことができます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ