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太ると運動したくなくなる科学的な根拠があった!

7/11(木) 5:00配信

日経ビジネス

 前回(関連記事「カロリー制限食VS糖質制限食、結局どっちがやせるのか」参照)までは、生活習慣病を防ぐため、あるいは肥満を解消・予防する柱となる「食事」について解説してきました。今回は、もう一つの大きな柱である「運動」について解説します。

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 運動についての解説は、食事についての解説以上に難しいところがあります。なぜなら、運動は食事以上に個人差が大きいからです。

 例えば何人かで会食に行って同じコース料理を食べた場合、年齢や性別にかかわらず、全員がおおむね同じように食事を終えることが多いはずです(何かの料理を少し残す、くらいの違いはあるでしょうが)。

 けれど、同じメンバーで一緒にランニングをしたらどうでしょうか。一人ひとり走れる距離や運動後の疲労度合いは大きく変わってくるはずです。中には全く走れない人もいるかもしれません。

 耐えられる運動の強度、時間、頻度、有酸素運動と無酸素運動のバランス、整形外科的な問題(腰痛、膝痛、骨密度)の有無など、一人ひとりの置かれている状況は千差万別です。

 運動について指導する難しさは、ここにあります。

 医者にかかったとき、「もっと運動をしましょう」と言われた人はたくさんいると思いますが、じゃあ「どれぐらいの運動をどれぐらいの頻度でやる」という具体的なアドバイスまでしてもらった人は少ないはずです。

 そういった詳細なプランは、その人のこれまでの運動の経歴や、今どれぐらい動けるのかという状況をきちんと確認した上でないと、組み立てようがないのです。ですので、運動を一般論としてまとめ上げることは非常に困難ですし、「そもそもそんなことはできない」と言っても過言ではありません。

 しかしそうはいっても何らかの指針は必要です。

 そこでここでは、「肥満の解消・予防を主眼に置いた運動」についての基本的な考え方や、陥りがちな落とし穴について解説します。心肺機能が低下している人や、整形外科的な問題を持っている人などは対象としないことを、ご了承ください。

 さて、求められる運動量は、その人がどういった状況に置かれているかで決まってきます。例えば、糖尿病がある人の場合、どれぐらいの運動が必要なのでしょうか。

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最終更新:7/11(木) 5:00
日経ビジネス

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