ここから本文です

他人事ではいられない。食品に含まれるパーム油が世界規模の問題になっている

7/12(金) 22:11配信

ライフハッカー[日本版]

「パーム油」と聞くと、ピンとこないかもしれませんが、家庭の冷蔵庫にあるアイスクリームやピーナッツバターなどの身近な食品に使用されており、石鹸や原油の製造にも用いられています。

汎用性が高いパーム油は大量に消費されるため需要が大きく、結果として環境破壊を招いています。絶滅の危機に瀕しているオランウータンの生息地に最近パーム油製造業者が侵出して、オランウータンをエアガンで撃ったという報告が多数ありました。

パーム油の生産は森を破壊し、児童労働に依存しがちになっています。我々消費者は、パーム油の製造過程を変えることはできませんが、消費者としての購買習慣を変えることはできます。

しかし、それは、パーム油の使用を完全にやめることではありません(理由は後述します)。

まず、台所やバスルームでパーム油を使用すると、どれほど環境破壊につながるか、また、パーム油を使用する理由について深堀してみましょう。

パーム油とは何か?

パーム油は、一言で言うとアブラヤシの実由来の食用植物油です。パーム油がとれるアブラヤシは、熱帯雨林の穏やかな環境で栽培されています。

アブラヤシからできるパーム油は2種類あり、1つはアブラヤシの果肉を絞って作るパーム原油、もう1つはアブラヤシの種を砕いて作る核パーム油です。

世界野生生物連盟(WWF)によれば、パーム油は少なくとも44カ国で生産されていますが、全世界の供給量の85%はインドネシアとマレーシアで生産されています。

パーム油はどのように使用されているか

自宅の冷蔵庫の中を見てみましょう。パーム油を使っているものが山ほど入っているはずです。でも、どれがパーム油を使った製品かはわからないかもしれません。

パーム油はアジアやアフリカ諸国で調理油として大変よく使われています(アメリカではそれほどでもありません)。

他の主な用途としては、バイオディーゼル(生物由来の物質を原料にしたディーゼル燃料)やディーゼル車用の燃料の生産過程で補助的な役割を果たしているのは前述の通りです。

パーム油が使われている食品一覧
WWFは、パーム油が使用されている製品の代表例として以下を列挙しています。

インスタントラーメン(お湯さえあればすぐできる「あらかじめ調理してある」麺の生産に使用)

ピザの生地(生地がくっつかないようにするために使用)

パン(パンを焼くときに使用)

マーガリン(室温で溶けないようにするために使用)

クッキー(食感と味を良くするために使用)

チョコレート(溶けにくくするために使用)

アイスクリーム(食感と味を良くするために使用)

シャンプー(頭髪の油分を保つコンディショニング剤として使用)

口紅(溶けにくして使用感を良くするために使用)

見分けるのは難しい
パーム油は身の回りのこれほど多くのものに使用されていますが、完全に避けることは残念ながら不可能かもしれません。

パーム油とその派生製品は、一般的に製品のラベル上では信じられないほど長い名前で記載されているので、パーム油であることがわかりにくくなっています。

Treehuggerがそのごく一部を紹介しています。

アブラヤシ、エチルパルミテート、グリセリル、パームグリセリン硬化油、パームフルーツ油、パーム核油、パーム核油、パームステアリン酸、パルミテート、パルミテート、パルミチン酸、パルミトイルオキソステアラミド、パルミトイルテトラペプチド‐3、パルミトイルアルコール、パモレイン、ナトリウム ケルレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルラクリル酸ナトリウム/ラウリル硫酸ナトリウム、パームケル酸ナトリウム、ステアリン酸、ステアリン酸、植物性脂肪、植物油…。

パーム油の別名で最も使用頻度の高いものだけでも、これだけたくさんあるとは、驚きですね。

1/3ページ

最終更新:7/12(金) 22:11
ライフハッカー[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフハッカー[日本版]

株式会社メディアジーン

毎日更新中

ガジェットなどを駆使し、スマートに楽しむ仕事術「Lifehack」。「ライフハッカー[日本版]」では、その言葉を広義に捉え、生活全般に役立つライフハック情報を日々お届けします。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい