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ファーストパーティ 重視で、収益倍増させた媒体社の考え方:スタイリスト・グループの戦略

7/12(金) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

女性向けパブリッシャーのスタイリスト・グループ(The Stylist Group)は、プログラマティック広告収益を倍増させ、ヘッダー入札の収益を前年比で30%増加させたという。

DCトムソン(DC Thomson)傘下のスタイリスト・グループは、2018年10月以前には、パブリッシャーに共通するいくつかの課題に取り組んでいた。トラフィックの大部分を占めるモバイル機器で特に、ターゲティング可能な広告インベントリー(在庫)の提供可能な量を増やし、横ばいが続くヘッダー入札の収益の成長を相殺するというのが、その課題だった。

スタイリスト・グループはそのために、データ管理プラットフォーム(data management platform:以下、DMP)を、ファーストパーティcookieを優遇するパーミュティブ(Permutive)のものに切り替えた。その結果、100%のオーディエンスをターゲティングできるようになったと、スタイリスト・グループは述べている。従来はオーディエンスの45%しかターゲティングできず、総オーディエンストラフィックの75%を構成するモバイルを対象にできなかった。

同社でプログラマティック及びデータ、テクノロジー担当ディレクターを務めるデビッド・ヘイター氏によると、100%のオーディエンスをターゲティングできるようになったおかげで、広告主に提供できるインプレッションが、トラフィックのピークに影響は受けるものの、月間600万~900万に拡大したという。

デイスプレイのCPMが倍増した

オープンマーケットプレイスでの入札やプライベートマーケットプレイスでの取引、プログラマティックギャランディード(保証型プログラマティック取引)を含む、プログラマティックディスプレイ広告のCPMは、2.20ポンド(約303円)から4.43ポンド(約610円)に倍増したと、ヘイター氏は付け加えた。オープンマーケットプレイスでのヘッダー入札による収益は、横ばいが続いていたあとに、直接的な結果として前年比で30%増加したという。

「そのおかげで、データの使用方法と、物事を行えるスピードが大幅に変わった。目標は、ディスプレイ広告収益の向上だった。以前は、オーディエンスに関する保有データの量に満足していなかった。営業チームは、オーディエンスセグメントの規模に自信がなかった」とヘイター氏は語る。

スタイリスト・グループはいまでは、使用するブラウザによって人々のサイトでの行動が変化するかどうか、読む記事の種類、スクロール深度がサイトとの関わり方と相関しているかどうかといったデータによるオーディエンスインサイトによって、オーディエンス情報の深部に分け入ることができる。

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最終更新:7/12(金) 7:10
DIGIDAY[日本版]

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