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アメリカには約2万人いるという“ポダイアトリスト(足の専門医)”。足の不調に何をしてくれるの?

7/12(金) 12:11配信

OurAge

「足が痛いのに病院でレントゲンを撮っても、なんともないと言われた」。そんな経験を持つアラフィフ女性は少なくないようだ。そこで今回、足の医療が進んだアメリカとオーストラリアで学んだと言う専門医に、最新の足トラブル治療法について教えてもらった。

◆欧米では、足に関する悩みはまずポダイアトリーに相談

「欧米では足にトラブルが発生すると、まず『ポダイアトリー』に相談します。ポダイアトリーとは、日本語で足科、足病科という意味。海外では眼科や歯科と同じくらいメジャーな科です」
と語るのは、日本で唯一のポダイアトリスト(足の専門医)であり、足の専門 東京ポダイアトリークリニック院長の川股弘治さん。足科が担当するのは、つま先から股関節までの病気、ケガ、不調などの治療およびメンテナンス。クリニックでは、オーストラリア国家足病科医師免許、ニュージーランド国家足病科医師免許を持つ川股さんによる、最先端の治療が受けられる。

「現在アメリカには約2万人、オーストラリアには約5000人のポダイアトリストがいます。巻き爪やタコ、ウオノメ、外反母趾の治療などはもちろん、股関節・膝・靭帯の痛み、O脚・X脚、アスリートの足・脚に関するパフォーマンスの向上、リウマチによる足の変形予防など、ポダイアトリストによる治療の範囲は広く、多岐にわたります」

◆メガネをかけるように専用の器具で矯正をする

足が体の他の部位と違うのは、地面からの作用があるところ、と川股さんは語る。自分の体重に加え、下からの反作用が関係している唯一の箇所が足なのだ。

「日本では、加齢とともに足のトラブルが増える原因を、アーチの崩れと説明することが多いですよね。もちろんそれもひとつの理由ですが、足の不調は、前・中・後ろと3Dに動く足首の関節の問題、歩き方の癖や過去のケガなど、複数の理由が絡みあって起こるもの。一概にこうとは言えないのです」

さらに靴も重要。外反母趾やモートン神経腫、巻き爪の原因のひとつに間違った靴選びがある。本来は靴の中で足の指が動くよう、いちばん長い指プラス7mmの余裕が必要なのだそう。

「歩いているときの、着地から蹴り出しまでの一連の足首の動きを『プロネーション』といいますが、このプロネーションに問題が発生すると、足首や膝、股関節、腰など、体のあちこちに影響が出てしまいます。その根本的な問題を改善するために用いられるのが、オルソティックという矯正器具です。一見インソールと似ていますが、日本のインソールと違うのは、衝撃を吸収したり、アーチを持ち上げたりすることではなく、足を矯正するのが目的だということ。近視の人がメガネをかけるように、その人に合わせたオルソティックでQOLを上げていくのが欧米の治療法なのです」

また運動不足や加齢により、腓腹筋やヒラメ筋などの筋肉が硬くなると、足首の可動域が制限され、余計につま先の底部に負荷がかかるように。

「その結果、外反母趾、足底腱膜炎、モートン神経腫、巻き爪など足の不調が起きやすくなるので、治療と並行しながら、日常的なストレッチで足首の可動域を広げておきましょう」

撮影/織田桂子 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/上田恵子

最終更新:7/12(金) 12:11
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