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村田諒太、衝撃の2回TKO勝ちで世界王座奪還! 前評判覆し、1200発被弾の屈辱晴らす

7/12(金) 21:35配信

THE ANSWER

ファイター型への変貌目指した再起戦、不利予想の英オッズ跳ね返す

 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチが、12日にエディオンアリーナ大阪で行われ、前王者・村田諒太(帝拳)が世界王座奪還に成功した。王者ロブ・ブラント(米国)に2回TKO勝ち。昨年10月に米ラスベガスで行われた世界戦で、王者だった村田は大差判定負けで挑戦者ブラントを相手に王座陥落。前回は1200発超のパンチを被弾する屈辱を味わったが、9か月ぶりの再戦で見事リベンジに成功した。

【動画】大阪が、日本が熱狂! 最後は強烈な右でブラントがぐらつき、そして…村田が演じた“衝撃2回TKO”の実際の瞬間

 普段は笑みを浮かべながら歩く村田が、覚悟を決めたような真剣な眼差しで入場。会場のファンから「村田、勝ってくれー!」と、勝利を願う無数の声が上がり、リング上で名前がコールされると、大声援が巻き起こった。

 運命の再戦のゴングが鳴る。初回からブラントはエンジン全開だ。村田もブロックしながらも、徐々に反撃。これまで手数の少なさを批判されてきた姿がうそのように、懸命にパンチを打つスタイルで会場を沸かせた。ガードを叩き潰す右の強打を当てると、会場は熱狂の渦に巻き込まれた。初回は完全に村田のペースだ。

 2回開始で満員のスタンドから「村田コール」。がむしゃらに連打を叩き込み、ついに王者がダウン。ファンも、記者たちも総立ちだ。一気に決めにかかり、とにかく打ち続ける村田。その後も手数を止めずTKOに追いやり、見事ベルトを取り戻した。会場からは再び「村田コール」でいっぱいになった。

 昨秋の王座陥落直後は現役を引退するつもりだったが、11月後半に「人生を振り返った時、あのボクシングが集大成でいいのか。あのボクシングで終えたくない」と再起を決断。スピード差を見せつけられて完敗した屈辱の映像を見つめ直し、課題克服に励んできた。

 ラスベガスでは鉄壁のガードを固めて圧力をかけ、強打のワンツーをぶち込む得意のスタイルは、足を使うブラントには通用しなかった。速射砲のように繰り出す相手の素早い連打に顔を跳ね上げられ、棒立ちに。不利な体勢では反撃に転じてもパンチを当てられなかった。

 アウトボクシングに徹するブラントの足を止めるため、再戦に向けて手数を増やし、腰を落とす練習を反復。手数を増やしながら距離を詰め、被弾覚悟で向かっていくファイター型への変貌を目指してきた。

 第1戦が行われた米ラスベガスの当時の勝敗オッズは、村田の1.18倍、ブラントの4.5倍と村田優位予想だった中で完敗した。今回の第2戦は、英大手ブックメーカー・ウィリアムヒル社(12日午後3時時点)によると、村田の3.0倍、ブラントの1.36倍。王者の防衛成功への期待値が高く、村田にとって厳しい戦いが予想されたが、下馬評を覆してみせた。

「これが僕にとっての最後の試合になるのか、この試合を終えて村田をもっと見たいと言われるのか、ジャッジメントされる試合になる。これで負けるようなら、プロとして価値がない」

 4月のブラントとの再戦発表会見で、こう語った村田。ボクサー人生を懸けたリングで番狂わせを演じる世界王座返り咲きを果たした。

THE ANSWER編集部

最終更新:8/3(土) 1:50
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