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冷夏で米不足の懸念、SNS時代の「令和の米騒動」で何が起こるか

7/13(土) 16:00配信

マネーポストWEB

 1993年、記録的な冷夏が襲ったこの年、米が不作となり、「平成の米騒動」と呼ばれる現象が起こった。日本米は不足し、その対策としてタイ米が緊急輸入されるなど、日本の食卓は大きく混乱したのだ。あれから26年。今年も冷夏になる見込みで「令和の米騒動」が起こるのではないか、と予想する声も出ている。もしSNS全盛の今、日本米不足に陥ったらどういう事態が予想されるのか、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が考察する。

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 昨年の猛暑とは一変、今年の夏は冷夏になるとの見込みが出て、ネットには「今年は冷夏で令和の米騒動?」といった書き込みも見られるようになりました。私も同様の危機感を抱いています。大学1年生だった1993年は冷夏だったため、「平成の米騒動」とも言われる事態に陥ったのです。

 米どころ・東北地方の作況指数が「56」となったほか、全国的に米が足りなくなりました。SNSの検索をしてみると、私同様、あの騒動の再来を恐れる人も案外多いことが見て取れます。平成の米騒動は1994年まで続きましたが、いったいあの騒動が何だったかを振り返るとともに、SNSが隆盛の今、米騒動が発生したらどうなるかを予想してみます。

 当時の国産ブランド米の価格は10kgで5000円ほどでした。今よりも価格は高かったのです。そして、「米の出荷落ち込む」という報道を受け、米を求める人がスーパーや米屋に殺到。国産米が軒並み売り切れとなる事態になりました。石油ショックの時にトイレットペーパーを求める人が殺到する様子が報道されたのと同様に、米に群がる人々の映像や、空っぽの棚も報じられました。

 そして「買い占め」や「売り惜しみ」も発生し、米の価格は急騰。私の記憶だと10kg=8000円が普通で、1万3000円という店もありました。

 そこで政府はタイなどから米を緊急輸入しましたが、本当にウマい「香り米」などではなく、タイの低級品が輸入されただけに「ネズミの死骸が入っていた」などの報道も出ました。すると、タイが好意で米を緊急輸出してくれたにもかかわらず、今度はタイ米への批判が殺到。なぜか「コメ国粋主義者」のような人々も登場し、国産米がいかにタイ米よりも優れているかを力説したりもしたのです。

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最終更新:7/13(土) 18:09
マネーポストWEB

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