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賞味期限「年月」表示化の理由と「保存料不使用」真の意味

7/13(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 しかし、保存料の代わりに使われている「添加物」が、健康に悪影響を与えていると郡司さんが指摘する。

「最近は保存料や防腐剤に代わって、『pH調整剤』という添加物が使われることが増えました。pH調整剤は保存料のように、細菌など微生物の細胞膜を破壊したり、変質させるのではなく、食品のpHを中性に保つことで腐敗菌などの増殖を抑え、保存効果を高めることができます」

 しかし問題は、あまりにも多くの食品に多量に使われすぎていることだ。たとえば、コンビニのおにぎりや弁当では使われていない商品を見つけることが難しいほどだ。

「pH調整剤は特定の物質を指すのではなく、グリシン、クエン酸、フマル酸、リン酸など複数の添加物を使って作られており、あらゆる雑菌の増殖を防ぎます。よって、pH調整剤を摂りすぎることで、体内にいる善玉菌に対しても同じ作用を起こし、それらの活動を阻害しないとは言い切れないのです」(郡司さん)

 なかでも、風味や色合いを維持する「リン酸」は、骨粗しょう症につながる危険性が指摘されている。リン酸はpH調整剤だけでなく、「調味料(アミノ酸等)」の「等」に含まれることもある。“リン酸隠し”は巧みに行われているが、個別で表示する義務がないため消費者にはわからない。

 そのほか、長期保存を目的に使われている添加物で代表的なのは、野菜ジュースなどにも入っている「ビタミンC」だ。「ビタミンCは健康にいいから入っている」というのは誤解で、本当の目的は賞味期限を長くするため。

 生の野菜が日持ちしないのに比べ、野菜ジュースが数か月から、長いものでは2年ほども日持ちするのは、高温殺菌による保存以上に、添加物による効果が大きいのだ。

「野菜ジュースなどには、酸化防止剤として『アスコルビン酸』という合成のビタミンCが入っています。それは天然のビタミンCとはまったく別物で、生活習慣病の原因となる活性酸素を発生させます」(郡司さん)

 添加物のリスクを心配せず野菜ジュースを選ぶなら、「トマトジュース」がおすすめだと徳江さんが言う。

「トマトジュースはもともとpH値が低く微生物が繁殖しにくいため、酸化防止剤が使われていることが少ない。酸味の強い食品は、添加物を使わなくても長持ちするものが多いのです」

 商品を選ぶ時は、賞味期限の表示とともに、添加物の有無を忘れずチェックしたい。

※女性セブン2019年7月25日号

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最終更新:7/13(土) 7:00
NEWS ポストセブン

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