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カンヌライオンズまとめ:リビエラでの1週間でわかった5つのこと

7/13(土) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

カンヌライオンズは、メディア業界やマーケティング業界の実績を評価するいい機会だ。

たとえ、扉を閉ざした会議室のなかで議論されていることが、ステージ上でパネリストが語っている内容を反映していないとしても、ここは多くの点で、メディアやマーケティングにとって前例のない機会となっている。

クロアゼット通り沿いに集まった業界幹部たちが、最重要事項ととらえたテーマのいくつかを以下に紹介する。

ビジネスが脅威にさらされている。

カンヌライオンズの使命は、クリエイティビティを褒め称えることにある。だが、会場である「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」の外には、少しピリピリした空気が流れていた。そのわけは、メディア業界やマーケティング業界がそれぞれに、競争相手のビジネスの領域に踏み込もうとしていて、大きな試練に直面しているからだ。プラットフォームはテレビ広告の予算を取り込みたいと思っている。ネットワークはデジタル広告の予算をより多く確保することを目指し、テレビ広告は以前よりスマートなものになろうとしている。マーケティングのインハウス化を検討するクライアントの数が増えるにつれ、広告エージェンシーはコンサルタント会社を脅威と感じている。リストにあげていくときりがない。

ある大手アドテク企業の販売担当幹部はこう語った。「誰もが後ろを気にしている。これは(1対1の)会話でも何らかの形で触れられたことだ」。

守りを固める企業もあれば、攻勢に出る企業もある。Facebookの最高執行責任者(COO)シェリル・サンドバーグ氏は、別の年にカンヌに来て、プラットフォーム改良のために同社が行っていることについて語ったことがあるが、プレス向けのイベントで「ターゲティング広告は攻撃にさらされている」と述べた。サンドバーグ氏は、Facebookは完全に広告にサポートされた企業として、こうした状況に立ち向かっていくと話した。

テレビは大きく巻き返そうとしている。

今年のカンヌライオンズではNBCユニバーサル(NBCUniversal)がその出展規模を3倍に増やし、より多くのクリエイティブエージェンシーにリーチしようとしていた。同社は、ローン・マイケルズ氏をはじめとする「サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)」のプロデューサーやライターを連れてきて、ハイエンドな番組を制作する能力を示すとともに、そうしたリソースを広告主が利用できる方法を示そうとした。コムキャスト(Comcast)やワーナーメディア(WarnerMedia)、RTLグループ(RTL Group)のような、ほかの大手テレビネットワークも今年はビーチやヴィラに専用スペースを設けて存在感を強めていた。

テレビ広告がよりスマートになり、データの影響を受けることが増えてくると、伝統のあるメディアの多くは、プラットフォームから広告予算を奪い取れると自信を持つようになってきた。プラットフォームと違い、従来型のテレビやストリーミングTVにはプレミアムなコンテンツがあり、ブランドセーフティも確保されていると、主張は続く。欧州の放送局RTLグループの広告販売部門、RTLアドコネクト(RTL AdConnect)でマネージングディレクターを務めるステファン・コルブル氏は、テレビ広告の未来についてのパネルディスカッションで「帝国の逆襲だ」と話した。

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最終更新:7/13(土) 8:10
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