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柔道の阿部一二三&詩 、「兄妹アベック金」に挑む期待の星──2020年に躍動する勝者を見逃すな!

7/13(土) 9:48配信

GQ JAPAN

五輪史上初の“兄妹アベック金”を目指す柔道の阿部一二三と詩の兄妹に訊いてみたら、二人とも2位じゃ満足できない、というのだった。

【阿部一二三&詩をもっと見る!】

2020年7月26日、阿部一二三と詩は日本武道館の青畳の上で最高の笑顔をみせてくれるだろうか。

奇しくも兄と妹は東京オリンピックの柔道競技2日目に登場する。近代オリンピックの歴史で、兄妹が柔道ばかりか同一競技で、しかも同じ日に金メダルを獲得したことは一度もない。そのことに触れると、まず妹の詩が瞳を大きくみひらいてみせた。

「お兄ちゃんと一緒に金メダルを獲ることは、はっきりとイメージできています」

18歳の詩には、まだあどけなさが残る。そんな妹を一二三は幼い頃から見守ってきた。彼はすっと眉をあげてみせた。

「詩は16歳の後半くらいから、一気に強くなってきたもんな」

詩は「うん」とうなずくと、あけすけなほどに兄への憧憬を語った。

「お兄ちゃんは、いつだって私の目標。お兄ちゃんの後を追いかけることで、私の道がつくられたんだと思います」

2000年生まれの妹が勇名を馳せるようになったとき、3歳上の一二三はすでに世界に冠たる存在だった。

「詩の活躍は素直にうれしいです。東京オリンピックで妹と一緒の日に表彰台に立つこと、それも金メダルを獲ることは、僕もちゃんと頭の中に描いています」

これまでも兄妹が国際大会で同日に試合を組まれるケースは多かった。やはり一二三は詩の動向が気になって仕方がない。「控室でもついモニターを覗いてしまう」と打ち明けてくれた。そんな兄からみた妹のベストマッチは、18年にアゼルバイジャンで開催された世界選手権バクー大会。本大会で二人は史上初となる世界選手権の兄妹制覇を成し遂げている。

一二三は詩の闘いぶりを端的に評した。

「気持ちがすごく前にでていて、相手を圧倒していましたね。それが技の入り方とかキレにも反映されていた」

妹はすかさず、兄の赫々たる武勲として17年の世界選手権ブタペスト大会をあげた。一二三が弱冠20歳にして世界を制した試合だった。詩の声が上ずる。

「お兄ちゃんは一回戦から決勝まで完璧でした。私も世界が舞台になり始めた頃だけに、外国人選手との闘い方はいいお手本になりました。特に決勝で見事に決めた袖釣込腰は最高! お兄ちゃんを見習ってこの技を得意にしているんで、すっごく刺激を受けました」

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最終更新:7/13(土) 9:48
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